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欧州リポート

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 2年前のECL決勝、当時梅村が所属していたラングバイト(ドイツ)を破り、イタリアに初の栄冠をもたらしたカステルゴフレット。翌シーズンも優勝を果たし見事2連覇を飾った。
 3連覇がかかった今シーズンは予選で1敗を喫したものの、5勝1敗で文句なしの1位通過。トーナメント準決勝で昨年決勝で下したヘーレン(オランダ)と対峙した。しかし、第1戦、第2戦ともに2-3で敗れ、3連覇の偉業を達成することはできずにECLの舞台から去っていった。
 敗戦から6日後の2月14日、カステルゴフレットのシュテフ(ルーマニア)がECLのインタビューに答えた。

インタビュアー「カステルゴフレットが敗れたことには非常に驚いたが、一体何が起こったのか?」
シュテフ「我々は2連覇していたので、負けたことに驚いている方もいるでしょう。しかし、これはスポーツなので、勝つか負けるかは常に50%の確率。実際、準決勝は2戦とも接戦だった。負けたことは非常に残念だが、先ほども言ったようにこれはスポーツだから。」

インタビュアー「あなたを破ったリー・ジャオについてはどう思うか?」
シュテフ「このレベルの対戦だとほんの小さなことで勝敗が左右される。例えば、リー・ジャオとの試合前にグルーイングを行ったのだが、その部屋が少し湿っぽかった。グルーイングしたときはそのことがわからなかったが、試合中はボールが落ちてしまい、それに慣れるのに時間がかかった。リー・ジャオは非常に素晴らしい選手で、今まさに円熟期を迎えている。そんな彼女に勝つには私は100%の状態で臨まなければならない。昨年の決勝で、ヘーレンが2-1でリードしたときに私はリー・ジャオに勝ったが、今年はそのリベンジを許してしまった。おそらく、準決勝の“カギ”となる試合だっただけに、とても残念。」

 最後にシュテフは「ヘーレンとクロッパッハ(決勝のカード)はどちらが強いか?」との問いに対し、「どちらも強いよ。どちらにも勝つチャンスはある。」と答えた。

 ヘーレンvs.クロッパッハ(ドイツ)のECL女子決勝は3月と4月に行われる。女王カステルゴフレットを破ったヘーレンが優位か…と思われるかも知れないが、予選ではクロッパッハがヘーレンを抑えて1位通過している。予選での対戦は1勝1敗だっただけに、決勝に相応しい接戦が繰り広げられることだろう。

2/09 [ゲナン 5-5 ユーリッヒ]
2/10 [フルダ・マーバーツェル 2-6 ブレーメン
2/10 [プリューダーハオゼン 3-6 フリッケンハオゼン
2/10 [ヴュルツブルグ 5-5 グレンツァオ]
※左側のチームがホーム


 ユーリッヒの高木和卓は2月9日のゲナン戦に2番手として出場。高木和は1番ダブルスをゲームオール11本で制し、上々のスタート。3番では個人ランキング2位の王熹(中国)に敗れたが、7番ではドリンコール(イングランド)をゲームオールで下した。
 翌10日にはブレーメンの岸川聖也がフルダ・マーバーツェル戦に登場、キング・ワルドナー(スウェーデン)と対戦した。まずは2番ダブルスでの対決。岸川のパートナーはケーン(オランダ)、対するワルドナーのパートナーはもちろんパーソン(スウェーデン)だ。5ゲーム中3ゲームがデュースという熱戦はケーン/岸川組に軍配。そしてブレーメンが5-2と王手をかけた7番で再び対峙した。第1ゲームを奪われた岸川だったが、続く3ゲームを連取し勝利。キングからの2点奪取に成功した。さらに岸川は3番でも馮哲(ブルガリア)に勝利しており、チームの勝利に大きく貢献した。これでブレーメンは7位に浮上。

日本人選手の成績
●高木和卓
2/09 対ゲナン
ロスコフ/高木和 4、-10、-9、3、11 ドリンコール/メンゲル
高木和 -9、8、-8、-7 王熹
高木和 3、-6、8、-7、4 ドリンコール
通算成績
シングルス:8勝12敗
ダブルス:7勝4敗

●岸川聖也
2/10 対フルダ・マーバーツェル
ケーン/岸川 -6、-9、13、10、10 ワルドナー/パーソン
岸川 6、-6、9、-5、6 馮哲
岸川 -7、8、5、10 ワルドナー
通算成績
シングルス:14勝12敗
ダブルス:8勝6敗

現在の順位(2月10日終了時)
1位:デュッセルドルフ(10勝2敗1分)
2位:オクセンハオゼン(6勝1敗7分)
3位:フリッケンハオゼン(7勝2敗3分)
4位:グレンツァオ(8勝4敗1分)
5位:フルダ・マーバーツェル(6勝6敗1分)
6位:ヴュルツブルグ(4勝5敗5分)
7位:ブレーメン(5勝8敗)
8位:ユーリッヒ(3勝6敗3分)
9位:ゲナン(1勝9敗4分)
10位:プリューダーハオゼン(1勝8敗3分)

ヨーロッパチャンピオンズリーグ 女子準々決勝第2試合
2/08 [クロッパッハ 3-2 ビューゼンバッハ]
2/08 [カステルゴフレット 2-3 ヘーレン
※左側のチームがホーム


 ECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)女子準々決勝第2試合が2月8日に行われた。

 第1試合で敗れていて後がない昨季優勝のカステルゴフレット(イタリア)は、ホームで昨季準優勝のヘーレン(オランダ)を迎え撃った。試合は一進一退の攻防で、交互に点を奪い合い勝負はラストまでもつれた。ラストはカステルゴフレットのチー・ロン(中国)vs.ヘーレンの王晨(アメリカ)。第1・2ゲームを王晨があっさり奪い王手。これで決まりかと思われたが、最強軍団中国が送り込んだ助っ人チー・ロンが1ゲーム返し、意地を見せる。しかし、反撃もここまで。07世界選手権ベスト8の実績を持つ王晨が第4ゲームを16-14で競り勝ち、ヘーレンが勝利。昨季の借りを返すと同時に決勝進出を決めた。敗れたカステルゴフレットは3番でステファノバ(イタリア)が倪夏蓮(ルクセンブルク)を破る活躍を見せたが、ヨーロッパ女王のリー・ジャオ(オランダ)に2点奪われたのが苦しかった。

 決勝進出を決めたもう1チームはクロッパッハ(ドイツ)。第1戦で敗れ、逆転に燃えるビューゼンバッハ(ドイツ)が2点を先制し、早々と王手をかけたが、結果的には竜頭蛇尾に終わってしまった。

2/08 [カステルゴフレット 2-3 ヘーレン
WINシュテフ 9、-10、10、6 王晨
チー・ロン -8、3、7、-9、-10 リー・ジャオWIN
WINステファノバ -4、8、-9、4、9 倪夏蓮
シュテフ -1、-9、-15 リー・ジャオWIN
チー・ロン -5、-4、7、-14 王晨WIN

ヨーロッパチャンピオンズリーグ 男子準々決勝第2試合
2/08 [シャルロワ 3-1 フリッケンハオゼン]
2/10 [デュッセルドルフ 3-1 エースローブ]
2/08 [カジャグラナダ 3-0 ザグレブ]
2/08 [ニーダー・オーストリア 3-1 ヴュルツブルグ]
※左側のチームがホーム


 2月8・10日に、ECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)準々決勝第2試合が行われ、準決勝進出チームが決定した。

 まずは昨季王者のシャルロワ(ベルギー)。第1戦と同じくサムソノフ(ベラルーシ)、J.セイブ(ベルギー)、スミルノフ(ロシア)の3人で挑み、2連続でフリッケンハオゼンに3-1で勝利。準決勝進出を決めた。フリッケンハオゼンは逆転へ向けてシュテガー(ドイツ)を起用し、その期待に応えるべく1点は奪ったが…。さすがに王者の壁は厚かった。
 ドイツ王者のデュッセルドルフは3-1でエースローブ(スウェーデン)を下して準決勝進出を決めた。スウェーデンリーグでは18戦14勝4分(2月13日現在)と無敵の強さを誇るエースローブだったが、ドイツを代表する名門クラブには歯が立たなかった。
 カジャグラナダ(スペイン)vs.ザグレブ(クロアチア)は、ベストメンバーが揃わずやや寂しい対戦。カジャグラナダは何志文(スペイン)は出場したものの、プリモラッツ(クロアチア)、荘智淵(チャイニーズ・タイペイ)が出場せず、ザグレブは大エースの朱世赫(韓国)が欠場。朱世赫がいないと苦しいザグレブは0-3で敗戦。カジャグラナダがベスト4入りを決めた。
 そして昨季2位のニーダー・オーストリア(オーストリア)。主力のシュラガー、陳衛星(ともにオーストリア)がきっちり勝ち星を挙げ、ヴュルツブルグ(ドイツ)に勝利。準決勝へと駒を進めた。

 準決勝は3月と4月に行われる。いよいよ、クライマックスが近づいてきたECL。ヨーロッパ最強の座につくのはどこのチームか。

[準決勝組み合わせ]
デュッセルドルフvs.シャルロワ
カジャグラナダvs.ニーダー・オーストリア
 スウェーデンリーグで武者修行中の時吉祐一(早稲田大)。全日本選手権では3回戦で松平賢二(青森山田高)に敗れてしまったが、全日本直後にスウェーデンに戻り、リーグ戦に参戦した。
 結果は以下の通り。全日本の疲れもあったか、1月22日~2月7日に行われた6試合で3勝9敗と負け越してしまった。
 また、チームも2勝2敗2分と成績を伸ばせず。3位→5位へと後退した。



1/22 [ソーダハム 4-4 grostorp]
時吉 13、-5、-4、-11 ステンベリWIN
時吉 -6、5、-3、-4 ジ・ジェンホンWIN

1/24 [ソーダハム 2-5 エースローブ]
時吉 9、-8、-6、-9 アクセルクイストWIN
時吉 -2、3、-5、-5 ツァオ・ペンWIN

1/28 [ソーダハム 5-2 レコード]
時吉 7、-8、-9、5、-5 陳剣WIN
WIN時吉 3、-6、6、6 ピーターソン

1/29 [ソーダハム 5-3 リケビー]
時吉 -4、7、-4、-10 バルガWIN
WIN時吉 -8、8、9、3 潘家華

2/5 [ソーダハム 4-4 ファルケンベリ]
時吉 -7、6、-4、6、-7 高偉WIN
WIN時吉 8、7、9 モンラッド

2/7 [ソーダハム 0-5 Artemarks]
時吉 6、-7、-6、-3 ワン・ジェンフォンWIN
時吉 -9、9、-5、5、-2 郭凱WIN

日本人選手の成績
●時吉佑一(ソーダハム)
13勝19敗

ヨーロッパチャンピオンズリーグ 女子準決勝第1試合
1/25 [ビューゼンバッハ 1-3 クロッパッハ]
1/26 [ヘーレン 3-2 カステルゴフレット]
※左側のチームがホーム


 1月25~26日、ECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)女子決勝トーナメント・準決勝が行われた。女子は男子よりも参加チームが少ないため、トーナメント1回戦が準決勝となる。

 25日はグループA1位クロッパッハ(ドイツ)とグループB2位ビューゼンバッハ(ドイツ)が対戦。ドイツ・ブンデスリーガではともに9勝1敗で首位争いを演じている両チーム。ちなみに昨年12月9日に行われた直接対決ではクロッパッハが6-4で勝利している。
 ブンデスリーガとは異なる試合方式で結果がどう変わるか注目が集まったが、この日もクロッパッハが勝利。トップでシャン・シャオナーが得点を挙げたビューゼンバッハだったが、後が続かず。第2戦に逆転の夢をかける。

 26日にはグループB1位のカステルゴフレット(イタリア)がグループA2位のヘーレン(オランダ)と対戦。そう、ご存知の方もいるかもしれないが昨季ECL決勝と同じカードだ。昨季の決勝は2戦とも3-2で勝利したカステルゴフレットが栄冠に輝いた。
 そして、今回も期待通りの熱い戦いが展開され、終わってみればまたも3-2の接戦。しかし、昨季と違うのはヘーレンが勝利したということだ。昨季、涙を飲んだリー・ジャオ(オランダ)、倪夏蓮(ルクセンブルグ)が勝ち星を挙げて、まずは先勝。大注目の準決勝第2戦は2月8日に行われる。

ヨーロッパチャンピオンズリーグ 男子準々決勝第1試合
1/25 [フリッケンハオゼン 1-3 シャルロワ]
1/28 [エースローブ 0-3 デュッセルドルフ]
1/25 [ザグレブ 0-3 カジャグラナダ]
1/25 [ヴュルツブルグ 0-3 ニーダー・オーストリア]
※左側のチームがホーム


 1月25・28日、ECL(ヨーロッパチャンピオンズリーグ)男子決勝トーナメント1回戦(準々決勝)が行われた。トーナメントも予選リーグと同様にホーム&アウェイの2試合の結果で勝利チームが決まる。

 昨季王者で圧倒的な力で予選を突破してきたシャルロワ(グループA1位/ベルギー)はフリッケンハオゼン(グループD2位/ドイツ)と対戦。サムソノフ(ベラルーシ)がトキッチ(スロベニア)に敗れるシーンもあったが、3-1で勝利。
 ドイツ代表をズラリと揃えるデュッセルドルフ(グループB2位)はエースローブ(グループC2位)に3-0で完勝、プリモラッツ(クロアチア)、何志文(スペイン)が主力の中年の星集団・カジャグラナダ(グループC1位/スペイン)はザグレブ(グループB2位)に3-0のストレート勝ち、昨季2位のニーダー・オーストリア(グループD1位/オーストリア)はヴュルツブルグ(グループA2位)にこちらもストレートでの完勝と、予選を1位で突破してきたチームが順当に準々決勝第1戦を制した。

 準々決勝第2戦は2月8・10日に行われる予定だ。3-0で決まった試合が多いため、逆転で準決勝進出するのはかなり難しくなってしまったが、それでも何が起こるかわからないのが世界の大舞台。はてして準決勝に進出するのはどのチームか。

1/26 [ブレーメン 4-6 オクセンハオゼン]
1/27 [ユーリッヒ 4-6 ヴュルツブルグ]
1/27 [フリッケンハオゼン 2-6 フルダ・マーバーツェル]
1/27 [グレンツァオ 3-6 プリューダーハオゼン]
※左側のチームがホーム


 ブレーメンの岸川は26日のオクセンハオゼン戦に出場。全日本選手権後、すぐにドイツへと戻った岸川。4-6でチームは敗れたが、シングルス1勝1敗、ダブルス1勝と疲れを見せずに奮戦した。
 高木和卓(ブレーメン)もドイツに戻り、27日のヴュルツブルグ戦に出場した。シングルスで2敗したが、ダブルスでは勝利。なお、こちらも4-6でチームは敗れた。

 また、27日行われた試合では、プリューダーハオゼンが11戦目にして初勝利を挙げた。しかも、現在3位のグレンツァオ相手に価値ある勝利だ。プリューダーハオゼンはエースのカラカセビッチ(セルビア)が単複3点を奪い、2番手のR.スベンソン(世界ランキング104位/スウェーデン)が世界ランキング31位の張ユク(中国香港)と40位のブラシュチック(ポーランド)を連破する活躍ぶりで見事に勝利。今季初勝利を挙げるとともに9位に順位を上げた。

日本人選手の成績
●岸川聖也
1/26 対オクセンハオゼン
ケーン/岸川 -9、7、7、9 クリサン/梁柱恩
岸川 -7、-3、-4 クリサン
岸川 6、7、8 イェレル
通算成績
シングルス:12勝12敗
ダブルス:7勝6敗

●高木和卓
1/27 対ヴュルツブルグ
ロスコフ/高木和 10、8、8 譚瑞午/チチェチニン
高木和 8、-5、-5、-8 譚瑞午
高木和 9、-10、-9、-9 カイナット
通算成績
シングルス:7勝11敗
ダブルス:6勝4敗

現在の順位(1月27日終了時)
1位:デュッセルドルフ(10勝2敗1分)
2位:オクセンハオゼン(6勝1敗7分)
3位:グレンツァオ(8勝4敗)
4位:フリッケンハオゼン(6勝2敗3分)
5位:フルダ・マーバーツェル(6勝5敗1分)
6位:ヴュルツブルグ(4勝5敗4分)
7位:ユーリッヒ(3勝6敗2分)
8位:ブレーメン(4勝8敗)
9位:プリューダーハオゼン(1勝7敗3分)
10位:ゲナン(1勝9敗3分)

1/06 [オクセンハオゼン 5-5 デュッセルドルフ]
1/13 [デュッセルドルフ 6-0 ヴュルツブルグ]
1/20 [ゲナン 2-6 オクセンハオゼン]
1/23 [デュッセルドルフ 6-3 ゲナン]
※左側のチームがホーム


 ボルに一体何が起きたのか。1月6日、08年最初の試合となったオクセンハオゼンvs.デュッセルドルフの一戦で、不動の大エース・ボルが3点を落とし、デュッセルドルフがあわや敗戦となるところだった。この日のボルは、ズースと組んだダブルスでクリサン/梁柱恩組に完敗すると、4番でも梁柱恩に完敗。さらに7番では一時期苦手としていたクリサンにも敗れた。チームとしては、3・4番手のコルベルとオフチャロフの活躍で引き分けに持ち込んだが、今シーズンはシングルスで負けなしだったボルにおとずれた突然の悪夢だった。

 08年初戦を勝利することができなかったデュッセルドルフだったが、13日のヴュルツブルグ戦、23日のゲナン戦には勝利し、首位をキープ。23日のゲナン戦には、3日前に行われた全日本選手権で2連覇を達成したばかりの水谷も出場。コルベルと組んだダブルスでは敗れたが、シングルスではメンゲルを下した。

日本人選手の成績
●水谷隼
1/23 対ゲナン
コルベル/水谷 -10、-9、-9 ガブラス/メンゲル
水谷 10、-9、-9、7、6 メンゲル

通算成績
シングルス:3勝6敗
ダブルス:4勝3敗

現在の順位(1月23日終了時)
1位:デュッセルドルフ(10勝2敗1分)
2位:オクセンハオゼン(5勝1敗7分)
3位:グレンツァオ(8勝3敗)
4位:フリッケンハオゼン(6勝1敗3分)
5位:フルダ・マーバーツェル(5勝5敗1分)
6位:ヴュルツブルグ(3勝5敗4分)
7位:ユーリッヒ(3勝5敗2分)
8位:ブレーメン(4勝7敗)
9位:ゲナン(1勝9敗3分)
10位:プリューダーハオゼン(7敗3分)
 1月29日、ベルギーの首都ブリュッセルにあるブリュッセル・ヒルトンで、観光局などが共同で主催する「中国節」が行われ、駐ベルギー中国大使館員やベルギー在住の華僑など300人あまりが参加した。

 中国の伝統舞踊や書道の実演などが行われたが、訪れた人たちを最も沸かせたのはベルギーのスーパースター、J.セイブと弟のP.セイブのセイブ兄弟。「中国ならやっぱり卓球」ということか(?)、兄弟揃ってこの高級ホテルに見参。エキシビションマッチで得意のパフォーマンスを見せ、会場を大いに盛り上げた。

 中国の旧暦の正月「春節」(今年は2月7日)に合わせて開催され、ベルギーと中国の文化・商業面での交流促進を目的としている今回のイベント。「カミソリの刃1枚」ほどの差で五輪への自動出場枠をパーソン(スウェーデン)に譲ったJ.セイブだが、卓球で正月を盛り上げるとは、春からなかなか縁起が良い。欧州予選を無事通過して、現役最後となるであろう北京五輪でも、大いに観衆を沸かせたいところだ。