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 9月1日に新会長を発表したITTF(国際卓球連盟)。そのプレスリリースでは、シャララ前会長がチェアマンとして今後も深く関わっていくものの、チェアマンという立場は独立性があり、総会での投票権もなく、非政治的なポジションであることを強調している。
 今後は年次総会での議長を務め、執行委員会で次のようなプロジェクトを進めることを発表している。
・ITTF憲章の検証
・執行委員会へ長期的なP5計画の立案の提示
・マーケティング

 そして、シャララ氏が1999年以来務めた会長の15年間で多くの改革で卓球というスポーツを成長させ、特に「21点制から11点制へ」「38mmボールから40mmボールへの変更」を実行し、期間の功績として次のような事項を挙げた。
・ITTFのメジャーイベントの110の国でのライブ放送
・IOC(国際オリンピック委員会)加盟の競技としてソーシャルメディアのフォローわーが3番目になったこと
・1年間でITTFのイベントが75あること
・220協会加盟という国際競技連盟としてバレーボールに並ぶ加盟協会になったこと

 今までスマートに、かつ大きな影響力を持ち、ITTFを運営してきたシャララ氏の今後の活動はこれからだ。TMSというITTFの権利や広告契約の代理店を務める会社を作るなど、商才にも長けた一面を見せた新チェアマンは、卓球というスポーツの価値をどのように高めていくのか。「切れ者」「頭の回転の速さ」「明晰な頭脳」という意味では荻村伊智朗元会長と双璧のシャララ氏。チェアマンとしてのリーダーシップを発揮しながらの、ヴァイカット新会長との二人三脚にも注目したい。

  • 新チェアマンのシャララ前会長