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●男子シングルス
3位決定
水谷 8、-10、8、10、5ー4KZ 荘智淵

決勝
ボル 9、-6、10、8 オフチャロフ

4人で争われた男子シングルスの個人戦。
初日の準決勝を勝ち抜いたボルとオフチャロフが決勝で対峙した。
今年のワールドカップ、ドイツオープンの決勝で相対していた両者。
いずれもオフチャロフが勝利していたが、このT2ではボルがリベンジを達成。
強烈にかかったループドライブでオフチャロフのカウンターを封じ、台から下げられても質の高い両ハンドで応戦した。

前陣でのドライブ速攻で攻め立てたオフチャロフだが、3ゲーム目の10−10での打ち合いで落とし、後がなくなった。4ゲーム目はスタートダッシュを決めて1−5とリードするが、そこからボルに追いつかれてしまう。

5−5。残り時間は2分40秒。
そこから点数は離れず、8−8となり、残りは1分になる。
ここでオフチャロフがリードしないと次ゲームに持ち込めなくなるため負けが決定してしまう。
ボルは守りに入らずに連続攻撃で離し、10−8としてゲームセット。

充実のプレーで初代チャンピオンに輝いた。
ボルはチーム戦と合わせて2冠。

3位決定戦では水谷隼が打ち合いに、ロビングに、右手に持ち替えての曲芸プレーにと、観客を大いに楽しませて勝利。
荘智淵との息のあったエンターテイメントを見せた。

これでT2の2017年シーズンは幕を下ろした。
来年もマレーシアで行われる予定だが、2年後は日本での開催を希望しているという。

魅せる卓球を第一に考えながらも、選手に高いパフォーマンスを発揮させるルール、そしてショーのような演出は「もっと卓球は面白くなる」と卓球の可能性を広げたと言えるだろう。
卓球界に大きなものをもたらせたT2。その功績は大きい。
そして今後とも続くことを願う。
  • オフチャロフに打たれても、ねじ込んだボル

  • オフチャロフはカウンターミスが多く、勝負どころで攻めきれなかった

  • 今年3度目の正直で後輩に勝利

  • ボルは2冠王に輝いた

  • 水谷は会場をわかせるプレー

  • チームの優勝に貢献した早田も満面の笑み

  • 3位決定戦は高さを活かしたロビングショー

  • 惜しくも2位だったチーム・パーソン