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 2月22日からイギリス・ロンドンのカッパー・ボックスで行われている『2018 ITTFチームワールドカップ(TWC)』。石川佳純(全農)、伊藤美誠(スターツSC)、平野美宇(JOCエリートアカデミー/大原学園)、早田ひな(日本生命)という現時点でのベストメンバーで臨んでいる日本女子は、予選ラウンドから破竹の4連勝。準決勝では前回大会で敗れた難敵・北朝鮮をも3−0で一蹴し、中国の待つ決勝へと駒を進めた。スコアは下記のとおり。

●女子予選ラウンド
〈日本 3−0 アメリカ〉

○早田/伊藤 6、5、8 エイミー・ワン/ウー・ユエ
○石川 6、5、−11、4 リリー・チャン
○伊藤 5、−13、2、14 ウー・ユエ

〈日本 3−0 エジプト〉
○伊藤/早田 8、4、6 アブデル−アジズ/ヘルミー
○石川 7、5、−9、9 メシュレフ
○早田 5、6、7 ヘルミー

●準々決勝
〈日本 3−1 シンガポール〉

○伊藤/早田 2、7、8 イー・ハンヒー/ユ・モンユ
○石川 10、8、11 馮天薇
 早田 −8、−5、8、−10 ユ・モンユ○
○石川 2、2、4 イー・ハンヒー

●準決勝
〈日本 3−0 北朝鮮〉

○伊藤/早田 3、8、10 キム・ナムヘ/チャ・ヒョシム
○石川 3、8、7 キム・ソンイ
○早田 8、−11、9、9 チャ・ヒョシム

 2015年大会ドバイ大会と同じく4単1複だが、ダブルスが3番に行われた前回大会とは違い、トップでダブルスが行われるという試合形式の今大会。日本は早田と伊藤のダブルスと2番石川で確実に2勝を挙げ、一気に試合の流れをつかんで連勝街道をばく進。準々決勝では思うように世代交代が進まず、3番手の力が落ちるシンガポールを3−1で下した。

 準決勝の対戦相手は北朝鮮。前回大会の準決勝では0−3で敗れているが、この時の出場メンバーは日本が平野早矢香・石垣優香、森薗美咲、北朝鮮はリ・ミョンスン、リ・ミギョン、キム・ヘソン。今大会のスコアを見ればわかるとおり、両チームとも出場メンバーは全員入れ替わっている。北朝鮮はカットの大黒柱キム・ソンイ、長身サウスポーのチャ・ヒョシム、連続フォアドライブに威力がある右シェーク異質のキム・ナムヘというメンバー構成だ。

 日本はトップで伊藤/早田が幸先良く勝利し、2番石川がキム・ソンイにストレート勝ちを収めて16年リオ五輪の借りを返した。キム・ソンイのバックカットの安定感、フォアストレートへのフォアドライブの反撃とバックハンドの速攻はさすがだったが、カット打ちを継続的に強化してきた石川のカット打ちにはミスがなく、確実に決定打へつなげた。3番早田がチャ・ヒョシムとの左腕対決を競り合いながらも制し、難敵をストレートで破った。

 決勝の対戦相手は中国。日本はこれまで平野を起用していないが、伊藤/早田のダブルスを固定するならオーダーに大きな変更はないだろう。中国も劉詩ウェン/丁寧のダブルスに、2点起用は朱雨玲か。準決勝で勝利を決めた早田は試合後、「不可能なことは何もないし、私たちは中国に勝てる。ただ、そのためには120%の力を出さないといけない」と語っている。試合開始は今日25日の20時(現地時間11時)だ。
  • チームに安定感を与える石川のプレー。盤石だ

  • 北朝鮮戦での伊藤/早田のプレー(写真提供:ともにITTF)