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 チームワールドカップの男子準決勝、日本は韓国に2−0のリードから2−2に追いつかれたが、ラスト上田仁が丁祥恩にゲームオール16−14で劇的勝利!
大会初の決勝進出を決めた。予選ラウンドおよび決勝トーナメントのスコアは下記のとおり。

●男子予選ラウンド
〈日本 3−0 エジプト〉

○丹羽/大島 6、−7、2、8 サレー/エル−ベイアリ
○張本 3、7、−9、−9 4 O.アサール
○大島 8、6、8 エル−ベイアリ

〈日本 3−1 イングランド〉
○丹羽/上田 5、−9、6、−9、7 ウォーカー/ドリンコール
 張本 −11、−8、−5 ピチフォード○
○上田 8、−9、10、6 ドリンコール
○丹羽 14、8、7 ピチフォード

●準々決勝
〈日本 3−2 香港〉

○丹羽/上田 −9、5、−3、4、6 林兆恒/呉柏男
 張本 −9、−8、−7 黄鎮廷○
○上田 4、9、12 呉柏男
 丹羽 9、−11、−3、−8 黄鎮廷○
○張本 8、−8、8、5 林兆恒

●準決勝
〈日本 3−2 韓国〉

○上田/丹羽 11、−6、−10、9、5 李尚洙/鄭栄植
○張本 9、9、−8、7 丁祥恩
 丹羽 −7、7、−9、−9 鄭栄植○
 張本 8、6、−2、−14、−8 李尚洙○
○上田 10、−5、−6、6、14 丁祥恩

 日本は準々決勝で香港のエース黄鎮廷に2点を奪われたが、上田が単複で2点を挙げ、ラスト張本につないだ。今大会はプレッシャーとの戦いになっている張本、林兆恒にゲームカウント1−1の4−8とリードされる苦しい展開だったが、ここから驚異の7点連取。追いつめられた場面で強さを発揮し、チームを決勝へと導いた。

 準決勝の韓国戦、日本は第2戦のイングランド戦からダブルスに起用されている上田/丹羽が、李尚洙/鄭栄植にゲームオールで勝利。最終ゲームは上田が強力なチキータと重いフォアドライブを連発し、丹羽も回転量の多いフォアドライブをうまく使う緩急で上田をアシスト。予想以上のコンビネーションで、倉嶋監督の期待に応えた。日本は続く張本も勝利し、前半で2−0とリード。

 しかし、故障の鄭栄植が復帰してベストメンバーで臨む韓国もこのままでは終わらない。3番で鄭栄植が丹羽を破り、4番李尚洙は張本に0−2から逆転勝ち。張本はバック対バックでは優位に立ち、4ゲーム目に2回のマッチポイントを握ったが、決めきれなかった。勝負の5番は、上田のチキータとそれを狙い打つ丁祥恩、互いに譲らず、最終ゲームへもつれる。上田は6−10でマッチポイントを握られ、絶体絶命のピンチだったが、ここから神がかりの5点連取で11−10と逆転。ここから4回のマッチポイントを決められず、再び13−14で丁祥恩にマッチポイントを取り返される大激戦となったが、最後は15−14でチキータからのバックドライブを決め、ガッツポーズ!

 これまで国内では全日本社会人3連覇などの実績を残し、ボールの質の高さではトップクラスだった上田。世界選手権団体戦への切符を自力でつかむことはできなかったが、今大会での活躍はセンセーショナル。また、かつては「水谷抜きだと戦力が中堅チームクラスまで落ちる」と言われた日本が、水谷抜きでイングランド、香港、韓国という強豪を連破できたことは大きな意味を持つ。決勝の相手は女子と同じく中国。許シン/馬龍の単複に樊振東の2点起用の可能性が高く、2番で張本と樊振東の激突か。試合開始は今日の深夜、26日午前0時だ。
  • まさに日本の守護神となっている上田。写真は香港戦でのプレー

  • 重圧と戦いながら、少しずつ調子を上げている張本(写真提供はともにITTF)