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●チームワールドカップ・女子団体決勝
〈中国 3−0 日本〉

○劉詩ウェン/丁寧 7、6、−6、8 早田/伊藤
○朱雨玲 5、7、7 石川
○丁寧 7、9、8 伊藤

●チームワールドカップ・男子団体決勝
〈中国 3−0 日本〉

○許シン/馬龍 8、9、7 上田/丹羽
○樊振東 7、4、8 張本
○馬龍 8、−3、5、3 丹羽

 イギリス・ロンドンで開催されていた『2018 ITTFチームワールドカップ』は2月25日に決勝が行われ、日本は男女チームとも中国に敗れて2位で大会を終えた。

 先に行われた女子団体決勝は、トップで早田/伊藤が劉詩ウェン/丁寧から1ゲームを奪取。随所にレベルの高いラリーを展開したが、序盤で中国ペアの球質への対応がやや遅れ、失点が多くなったのは惜しまれる。2番石川対朱雨玲のライバル対決は、1・2ゲーム目とも石川が出足でリード。しかし、左右に振り回してもやや台から距離を取って正確に返球し、再び台との距離を詰めてチャンスボールを狙う朱雨玲のプレーには隙がなかった。
 3番に出場した全日本女王・伊藤は、1ゲーム目に4−0とスタートダッシュ。ところが、ここから丁寧に8点連取を食らう。伊藤のバックサイドにロングサービスを出し、持ち上げさせて両ハンドバックドライブでサイドを切って振り回し、最後はバックサイドをつぶす。伊藤も決定率の高いバックドライブをはじめ、プレー内容は決して悪くなかったが、丁寧の完璧な対策の前にストレートで敗れた。

 続いて行われた男子団体決勝も、中国選手は1ゲーム目のラブオールから声を出し、気合いを全面に出してきた。中国男子は進境著しい林高遠、U-21の出場枠で代表入りした于子洋(14年世界ジュニア優勝)を一度も起用せず、馬龍・樊振東・許シンの最強トリオで勝負に徹した。
 日本男子は3番丹羽が馬龍から1ゲームを奪うに留まったが、団体戦での勝負強さを見せつけた上田の活躍は明るい材料。4月の世界選手権団体戦の代表入りに大きく前進した。張本は「憧れの選手」と語る樊振東のフォアサイドへの厳しい攻めに対し、3ゲーム目の中盤から正確に返球して対応力の高さを見せたが、次の対戦では1ゲーム目から同じプレーができるかが勝負だ。

※写真提供:ITTF(国際卓球連盟)
  • 丁寧に果敢に挑んだ伊藤だが、及ばず

  • 世界選手権並みの気迫を見せた丁寧

  • 日本男子の得点源となった上田(右)/丹羽ペア

  • 両ハンドの剛球で張本を破った樊振東(奥)

  • この大会で初めて銀メダルを獲得した日本男子チーム