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 4月13日、東京・赤羽のNTC(味の素ナショナルトレーニングセンター)で、世界選手権(個人戦)ブダペスト大会に出場する日本選手団の練習が公開され、記者会見が行われた。

 例年にも増して多くの報道陣が集結する中、最も注目が集まったのがアジアカップで右手薬指を傷めた張本智和の状態。4月8日に検査を受けた結果、診断は腱鞘炎(けんしょうえん)で、昨日から練習を再開している。
 「アジアカップの時よりは良くなっている。無理したら少し痛くなってしまいますが、練習は普通にできています。まだまだ感覚とかは足りないんですけど、練習できることがまず一番。これからもっと調整していきたい。規定練習以外はあまりやらないようにしています」(張本)

 この4月に高校1年になったばかりで、男子NT・NT候補選手の中でも最年少の張本だが、昨年計測した握力の数値はNTでもナンバーワン。利き手である右手の握力は57キロあるのだという。「ラケットをずっと強く握って振っていたので、その積み重ねだったり、強く握りすぎる部分もあるみたいです。世界選手権が終わってから、対策も考えたい」(張本)。

 8大会目の世界選手権個人戦となる水谷は、2020年東京五輪を最後に第一線を退くことを表明している。記者会見でも「世界選手権個人戦は今大会が最後になると思うので、最後の一球まで悔いのないプレーをしたいと思います」と抱負を語った。

 女子では、3種目に出場する伊藤が早田とのダブルス練習を中心に汗を流していた。好プレーには満面の笑顔でガッツポーズを決め、凡ミスには顔をしかめて自らを叱咤する。五輪前年のプレッシャーは少なからずあるはずだが、コートの中では全力で目の前の一球に取り組んでいる。
 
 「ミックスの試合をやった後に、練習せずに女子ダブルスの試合をやったりして、(3種目出場に備えて)1日の中で種目をいろいろ切り替えたりしています。
 カタールオープンで3種目出させてもらって、体はすごく元気なんですけど、頭がボーッとして動かなくなることがあった。まずは目の前の種目ごとの切り替えを早くして、自分の実力を出せるようにしたい。世界選手権は今年では一番大きい大会でもありますし、五輪選考にも絡む大会ですが、一大会として世界選手権に集中したい」(伊藤)

 日本選手団は4月15日に日本を出発。ドイツでの直前合宿を経て、19日にブダペストに入る予定だ。中国を筆頭に強力なライバルが揃うが、1枚でも多くのメダルを日本に持ち帰ってもらいたい。
  • 昨日から練習を再開した張本。練習の虫もスローペースで調整

  • 「最後の世界選手権個人戦」に臨む水谷

  • 笑顔が絶えない伊藤(右)/早田も、練習中はビシッと締める

  • 石川は7大会目の世界選手権個人戦となる

  • いざニッポン、出陣の時は来た!