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 今週のオーストラリアオープン(ワールドツアー/プラチナ)が終わり、来週の18日からいよいよ「T2ダイヤモンド」が始まる。
 この大会は、2年前に一度開催した「T2 APAC」がその原型だ。T2 APACは4チームに分かれ、団体戦を行い、最後には団体の優勝チームと個人成績の上位者による優勝者を決める賞金大会だった。
 「T2ダイヤモンド」はITTFのワールドツアーのスポンサーとなっている「シーマスター」(上海・シンガポール/フランク・ジー社長)が2年前の2017年に立ち上げ、独自のルールや卓球の見せ方を追求したもので、今回は電通アジア、そしてITTFと提携して、1年間の休止のあと、今年からシーズン2として復活。
 国際卓球連盟(ITTF)との交渉の末に、「T2ダイヤモンド」がワールドツアー(プラチナ6大会、レギュラー6大会)と関連付けながらも別イベントとして3大会が行われることになった。 

●T2ダイヤモンド イベント1(7月18日〜21日)/マレーシア・ジョホールバル
●T2ダイヤモンド イベント2 (9月26日〜29日)/中国・海南省海口
●T2ダイヤモンド イベント3(11月21日〜24日)/シンガポール

T2ダイヤモンドの1イベントでの獲得ポイントと賞金は以下の通り。
優勝者 1000ポイント 10万ドル(約1080万円)
2位  800ポイント 5万ドル(約540万円)
3位  700ポイント 2万ドル(約216万円)
4位  600ポイント  1万2千ドル(約130万円)
ベスト8 500ポイント 7千ドル(約76万円)
ベスト16 400ポイント 5千ドル(約54万円)

 3大会での賞金総額は150万ドル(約1億6200万円・各大会50万ドルの賞金)で、世界ランキングのボーナスポイントが付与される。通常は、世界ランキングというのは過去1年間の中から成績(獲得ポイント)の良い8大会のポイント合算によってランキングが決まっていく。つまり、世界選手権やワールドイベント(ワールドカップなど)を除くワールドツアーの獲得ポイントは1年がすぎると選手の獲得ポイントから消えていく。
 ところが、「T2ダイヤモンド」の場合は、過去の対象8大会とは別にボーナスポイントとして選手に付与される。
 例をあげれば、現在、五輪前に熾烈な順位争いをしている。世界ランキング12位の丹羽孝希は10800ポイントで、同13位の水谷隼は10695ポイントで、わずかに105ポイント差だ。
 この「T2ダイヤモンド」は参加(16名)するだけで8大会合算とは別に400ポイントが付与され、優勝すると1000ポイントもらえる。つまり、参加するかしなかというだけで、ランキングの順位が違ってくるのだ。
T2ダイヤモンドのイベント1(7月18日〜21日)には、6月3日時点(中国オープン終了)でのワールドツアースタンディング上位者15名が参加資格を得ることになっていたが、女子の何人かの中国選手などが不参加となり、15名の下にいた石川佳純、加藤美優も出場できることになった。
 日本からの出場選手は、男子は張本智和、水谷隼、丹羽孝希。女子は平野美宇、伊藤美誠、石川佳純、加藤美優が出場する。