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 T2ダイヤモンド2019の初日が終了した。

 実際に現場で取材して感じたことは、クライマックスの訪れが早く、通常のルールよりもエキサイティングな試合になっているということだ。斬新なルールがゆえいくつかの課題はあるが、試合が無駄に間延びしないという点は、見る側にとって気持ちがいい。

 24分を過ぎて決着がつかない場合は、次のゲームが5点制になりラブオールからスリリングな雰囲気になるが、いくらなんでも5点制はあっけないと感じることもあった。この辺りについては、試合を重ねていきながらT2側がよりよく改良をしていくことに期待したい。

 一方で、この斬新なルールで初めて戦う選手の立場になって考えてみると、手放しに喜ぶことはできないのではないだろうか。
 2年前に行われた「T2 APAC」も今大会に似たルールで行われたが、T2 APACは各国の選手たちが入り混じったチーム戦で、なおかつ勝敗が世界ランキングに関係しない大会だった。大会というよりもイベントだった。
 だが、今大会のT2ダイヤモンド2019は個人戦で、なおかつボーナスポイントとして世界ランキングに加算される。東京オリンピックの代表争いが終盤に近づいている中、このT2ダイヤモンド2019は、代表権を手にするためのキーマッチになる。

 そうした重要な大会を、初めて経験するルールで戦うのだから、選手にとっては複雑なはずだ。しかし、出場する男女各16名全員が今大会のルールで戦うことが初めてなので、平等であることは付け加えておきたい。

 明日はどんな戦いになるのか。いずれにせよ、このT2ダイヤモンド2019から目が離せない。