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 大学生NO.1決定戦の全日本学生選手権大会、通称“全日学”が10月9~12日まで東京・東京武道館に行われた。

 全日本2連覇中の水谷隼(明治大)に注目が集まったが、水谷は4回戦で濱川(近畿大)に敗れる波乱。大本命がいなくなった男子シングルスは松平賢二(青森大)が、トップの実力が拮抗している女子シングルスは若宮三紗子(立命館大)が優勝した。ふたりは、前日のダブルスも制しており、ともに1年生ながらにして2冠を達成。最優秀新人賞にも輝いた。

 「ノングルーの影響はない」と、優勝後のインタビューで力強く語ってくれた男子シングルスを制覇した松平。その鍛え抜かれた肉体から放たれるボールは、確かにノングルーの影響を微塵も感じさせない。むしろ、苦しむ選手がいる中では伸び伸びとプレーしているようにも見える。
 決勝では、ダブルスパートナーの大矢(青森大)との同士討ちになったが、前陣でも後陣からでも互角以上のラリーを展開。とにかく動き回ったが、その動きは終始鈍ることはなく、豊富なトレーニングに裏付けられた素晴らしいプレーを魅せた。

 11日の女子ダブルスでは、1年先輩の宇土との06・07年インハイ覇者コンビで優勝した若宮。シングルスでは、準々決勝でライバルであり、親友でもある石垣を、準決勝では小野を下し、関東トップの淑徳勢に2連勝して決勝に進出。決勝の相手は山梨。ここも淑徳勢との対戦となったが、見事なストレート勝ち。昨年のインターハイチャンピオンが、今年の大学チャンピオンに輝いた。キレのある速攻、そしてフォアハンド強打の破壊力はズバ抜けていた。

 また、水谷は甲斐と組んだダブルスでも準々決勝で、準優勝した坪口/垣原(青森大)の前に敗退。全日本2冠王者が、全日学では無冠に終わった。

各種目の優勝者(組)は以下のとおり

男子シングルス:松平賢二(青森大)
女子シングルス:若宮三紗子(立命館大)
男子ダブルス:大矢英俊・松平賢二(青森大)
女子ダブルス:宇土弘恵・若宮三紗子(立命館大)