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●女子ダブルス決勝
木原美悠/長崎美柚 10、6、6 田志希/梁夏銀(韓国)

 木原/長崎ペア、韓国ペアをストレートで下してグランドファイナル初出場・初優勝!

 オーストリアオープン、世界ジュニア、そしてワールドツアーグランドファイナルと圧巻の3大会連続V。この決勝も、6−9とリードされた1ゲーム目を12−10で奪ってからはまさに「電車道」。試合を通じて、木原のレシーブと両ハンド強打が猛威を振るった。自在にコースを打ち分け、威力あふれる木原の両ハンドに、韓国ペアが返球できたシーンは数えるほど。効果的にストレートへのボールを混ぜる木原の攻めに、完全に足を止められた。3ゲーム目の9−6では、木原が強烈なフォアフリックでレシーブエースを奪い、田志希が苦笑いを浮かべるほど。競るとうるさい韓国ペアをストレートで料理した。

 コートに入る時も試合中も、ずっと笑顔を浮かべていたふたりのプレーは、まるで卓球界のスマイルシンデレラ。木原はその理由について中国メディアに尋ねられ、「笑顔を浮かべていると緊張が和らぐので、意識的にやっています」とコメントした。

 世界ジュニアの決勝でも中国ペアをストレートで一蹴し、優勝したふたり。中国チームの首脳陣も「あのペアは強すぎる、勝てない」とその強さに舌を巻いたと大会後に聞いた。それにしてもグランドファイナル優勝まで一気に駆け上がるとは驚きだ。以下は優勝後の囲み会見でのふたりのコメント。

長崎「(3大会連続優勝ですが)正直信じられないので、だから自信がつくというより、試合の中でのひらめきとかが経験値につながっているかなと思います。1ゲーム目は今までだったらリードされたら、消極的になったり単調になってしまったけど、世界ジュニアで学んだのは中国選手に同じことをしていたら絶対に勝てないということ。必ず変えていかなきゃいけないし、それが今大会でも生きて、大事な場面で思い切ったプレーをしたことによって良い流れをつかむことができたかなと思います」

木原「ダブルスでは自分はすごく自信がついています。前にドイツオープンで(田志希/梁夏銀に)負けた時は、自分たちの思い通りのプレーができないことが多くて、少し困っていた。今回のグランドファイナルでは、1ゲーム目から自分たちが思っていたプレーができて、良い流れになって勝ったという感じです。(オリンピックへの思いについては)2020年は少し難しいですけど、2024年のパリでは絶対に出るという意識を日々持って、練習していきたいです」