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 1月10・11日、国際卓球連盟(ITTF)の実行委員会がインド・デリーで開かれ、東京2020オリンピックおよび主要なITTFの大会において、ビデオ判定〈Table Tennis Review(TTR)テクノロジー〉が採り入れられることが決まった。

 サイド・エッジの判定や、サービスでのレットの判定などにおいて、選手が審判の判定を不服とした場合にTTRを要求することができる。

 ビデオ判定(TTR)については、2019 ITTF ワールドツアー・グランドファイナル(12月)で試験的に導入され、権利は1試合に2回までで行われた(成功すれば回数は減らない)。審判の手元にはモニターが置かれ、判定はデータ処理のチームが行っていた。

 2019年の世界選手権(個人戦)女子ダブルスの決勝戦では、日本の伊藤美誠/早田ひな(スターツ/日本生命)が非常に重要な局面でのサービスの判定をめぐり審判に不服を申し出たが認められなかった。その経緯もあり、日本卓球協会はITTFにビデオ判定の導入を要望していた。

 ITTFは、選手からのレビューの要望から最終判定までの時間を短縮するなど、可能な限りベストなシステムを構築していく予定だ。

 また、世界選手権(団体戦)については、将来的に複数都市での開催を認めることを決定。ITTFは中国卓球協会(CTTA)と、中国・成都で開催される「2022年世界選手権(団体戦)ファイナル」において、中国の複数都市での開催を検討している。

 これは、サッカーやバレーボールのワールドカップなど主要スポーツイベントが採り入れている方式で、複数都市での開催により、ファンの増加、より多くの試合をテレビでカバーできるようになることなどが期待される。


  • グランドファイナルより。馬龍のサービスは頭で隠れているということで「UNSUCCESSFUL」

  • グランドファイナルより。判定場面が映された大型ビジョン