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 11月19~23日、ドイツ・ベルリンにてITTFプロツアー・ドイツオープンが行われた。プレミアム大会のひとつである同大会では、男女シングルス・男女団体の4種目が実施された。

 男子シングルスはボル(ドイツ)がオーストリアオープンに続いて2連勝。地元の声援を味方につけ、失ったゲームは、決勝で荘智淵(チャイニーズタイペイ)に許した「1」のみという圧倒的な勝利だった。
 女子シングルスは元ヨーロッパ女王のリュウ・ジャ(オーストリア)が優勝。04年ブラジルオープン以来のプロツアー優勝となった。第1シードのリ・ジャウェイは3回戦でタン・ウェンリン(イタリア)に、第2シードの馮天薇は準々決勝で呉佳多(ドイツ)に敗れるなど、強力なシンガポール勢との対戦がなく、恵まれた感もあるが、そこをきっちり勝ち切るのはベテランならではだろう。

 男子団体は、チャイニーズタイペイ、中国香港、ドイツといった強豪国を下したポーランドが優勝。どこの国もベストメンバーを揃えてきたわけではなかったが、ポーランドはブラシュチックを中心に、ワン・ツォンイとコソウスキーの頑張りが光った。
 女子はシンガポールが地力を見せつけての優勝。

 日本勢は、男子団体が準々決勝で中国香港に敗れた。岸川が棄権して実質0-2からのゲームだったので苦しかった。なお、岸川はシングルスも棄権している。女子団体は、準決勝でドイツに2-3で敗れて3位。
 シングルスでは、男子の吉田海偉(グランプリ大阪)が準々決勝に進出するもボルに敗れた。北京五輪代表の水谷隼(明治大/スヴェンソン)、韓陽(東京アート)はともに2回戦で、それぞれ梁柱恩(中国香港)、コルベル(チェコ)に敗れた。女子は福原愛(ANA)が準々決勝でリュウ・ジャに敗れてベスト8。2回戦で福岡春菜(中国電力)との同士討ちを制して勝ち上がった石垣優香(淑徳大)は、3回戦でカット打ちの名手・トート(ハンガリー)の前に敗れた。

 また、男子シングルス3回戦のボルvs.クリサン(ルーマニア)の試合で、クリサンが失格になるという事態が起こった。これは、クリサンのラケットのラバーの厚さが4mmを超えていたというもの。しかも、試合前のラケット検査で合格したラケットとは別のラケットを使用しようとしていたという。

 各種目の優勝記録は以下のとおり。

●男子団体:ポーランド
●女子団体:シンガポール
●男子シングルス:ボル(ドイツ)
●女子シングルス:リュウ・ジャ(オーストリア)