スマホ版に
戻る

トピックス

トップニューストピックス


 11月28~29日、大阪府門真市にある、なみはやドームにて全日本学生選抜選手権が行われ、男子は大矢英俊(青森大)、女子は高瑜瑶(専修大)がともに初優勝を飾った。この大会は、10月に行われた全日本学生選手権シングルスベスト16、関西学連推薦選手に加えて、留学生選手が参加。予選は3~4人で行われ、各ブロックの上位2名が決勝トーナメントに進出できる。

 大矢(下写真左)は、予選2試合をともにストレートで快勝し、トーナメントでは足立(早稲田大)、塩野(早稲田大)、軽部(明治大)を4-1で下して決勝へ進出。全日学覇者の松平(青森大)を破って、勝ち上がってきた森田侑樹(中央大)と対戦した。圧倒的な攻撃力で第1・2ゲームを連取した大矢。しかし、今大会で粘り強さが光り、接戦をものにしてきた森田が徐々に対応しはじめ、第3ゲームを森田が奪う。第4ゲームは大矢が奪い返して王手をかけるも、決して諦めない森田が第5・6ゲームを取り、勝負はラストへ。追いついた森田のペースかと思われた最終ゲームだったが、気合を入れなおした大矢の攻撃が再び火を噴き、11-7で勝利。03年の全中以来となる、シングルスの全国タイトルを手にした。
 試合後、「世界選手権選考会では必ず2位以内に入って代表権を獲得したい。そして、全日本では優勝したい」と力強く語ってくれた。ブンブン丸とも称される全力フルスイングで相手をなぎ倒していく大矢。来年の世界選手権横浜大会では、世界の強豪をなぎ倒していくシーンが見られるかもしれない。

 
森田(写真右)は昨年4位からジャンプアップ。前陣でも中陣でも安定した攻撃を見せ、また一段階強くなった印象

 女子優勝の高瑜瑶(下写真左)は、優勝を決めた後、コーチが待つベンチに戻るなり「やったぁ」。声は小さめながら、満面の笑みが印象的で、まさに喜びをかみ締めているようだった。それもそのはず。昨年は決勝に進出するも、劉一行(当時・日本大)に敗れて2位。そして今年も決勝の舞台へと駒を進めたが、相手は予選で敗れている阿部(淑徳大)。嫌なイメージは少なからずあったに違いない。しかし、持ち前の力強いバックハンドが冴え渡り、終始ペースを握り続けて4-1で勝利。見事に念願の優勝を果たした。
 威力があり、ピッチも早いバックハンドが主戦武器だが、バック対バックからの回り込みファアも抜群の威力。恵まれた体格から繰り出すパワフルな攻撃が魅力だ。

  
阿部(写真右)はバックハンド攻守とフォアのカウンターを広角に打ち分ける

ベスト4は以下の通り。今大会は3位決定戦が行われ、とくに男子の軽部vs李萌は大打撃戦となり、決勝に負けず劣らずの熱戦だった。

●男子シングルス
優勝:大矢英俊(青森大)
準優勝:森田侑樹(中央大)
3位:軽部隆介(明治大)
4位:李萌(朝日大)

●女子シングルス
優勝:高瑜瑶(専修大)
準優勝:阿部奈々(淑徳大)
3位:劉ティン(東京富士大)
4位:杉本枝穂(専修大)