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アテネ五輪

男子シングルス3回戦
王励勤(中国) 4-1 ケーン(オランダ)
高礼澤(香港) 4-3 コルベル(チェコ) 
朱世赫(韓国) 4-0 劉松(アルゼンチン)
パーソン(スウェーデン) 4-0 クレアンガ(ギリシャ)
●注目は地元の大声援を受けるクレアンガ対パーソン。最近の成績を見ればクレアンガ有利かと思われたが、パーソンのラリー戦での強さ。硬軟を使い分けるテクニックと、戦術のうまさが際だった。さすが元世界チャンピオンだった。地元の卓球ファンには気の毒だったがギリシャの英雄はコートから去っていった。五輪という舞台では何が起こるかわからない。最近の実績などはあまり関係ない。すべての選手が入念に調整してくるからだ。
●優勝候補のひとり、王励勤が登場。1ゲームを落としたが危なげなく4回戦へ駒を進めた。中国の卓球専門誌「ピンポン世界」に要望され、私、今野がアンケートに答えたのが最新号で紹介されている。そこで「中国男子の中で最初に負けるのは誰?」という意地の悪い質問があり、「今までのビッグゲームでの戦いぶりを見ると、精神的に緊張しやすい王励勤が最初の敗者になるだろう」と私は答えた。「あれを読んだ王励勤が怒っているらしい。もっと適当に答えておけば良かったのに・・」を中国から帰ってきた友人が教えてくれた。会場で彼に会うのがちょっと怖い。
●個人的にも親しいピーターことコルベルを密かに応援。彼はナイスゲイ、ではなく、ナイスガイなのだ。秋に出版予定の松下浩二の書籍「卓球入門」でもたくさん登場する。最終ゲームまでもつれこみ、5-3とコルベルがリードから、5-8と逆転され、結局、7-11でコルベルが敗れた。