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第48回 世界選手権(個人戦)上海大会

今日10時より(現地時間)高木和卓の男子シングルス本戦出場決定戦が行われた。
相手はポルトガルの若手アポローニャ。昨年12月の世界ジュニアにも出場していた選手で、シェークハンドでの両ハンドドライブが武器。
1ゲーム目はアポローニャが取る。高木和にはかなり緊張の色が見られ、いつもの積極的なプレーがなくなっていた。しかし、2ゲーム目以降は得点ごとに声を出し、徐々に自分のプレーに戻っていく。4ゲームでは見事な逆転勝ちをおさめ、3ゲーム連取と波にのった。
このまま高木和ペースでいくかと思われた第5ゲーム目は、序盤からまさかの9本連取で、0-9。アポローニャのフォアドライブが決まりだし、逆に高木和は再び消極的なプレーになっていく。第6ゲームもアポローニャがとり、予想外の最終ゲームに突入。
序盤は、再び高木和の前陣でのカウンタープレーが決まり、4-1とリード。しかし、ここでアポローニャがタイムアウト。その直後、アポローニャが4本連取で逆転。チェンジコート時に、高木和タイムアウト。必死のプレーを見せる高木和だが、空振りするなど凡ミスが出てしまう。7-10、アポローニャのマッチポイント。ここで高木和がふんばり、好プレーで9-10。あと1本。次のラリーも高木和が前陣で攻めていく。高木和のドライブボールが浅く入る、それを後陣のアポローニャは当てるだけの返球、しかしこれがナックル気味にするりと高木和コートへ。一瞬動揺した高木和はこれをつなぐように打球、ボールはコートの20cm向こうを落ちていった。オーバーミス。高木和はアポローニャに敗れ、本戦出場を逃した。
敗戦後、高木和は何度も「緊張した」とコメントしていた。「どうしても消極的なプレーになってしまった」と悔しい表情を見せた。
「この敗戦は忘れて、次の混合ダブルスを頑張りたい」。全日本チャンプ平野と組む混合ダブルスは明日の午前中から始まる予定。ぜひここで今日の悔しさを晴らしてほしいところだ。

高木和 -6、11、7、8、-7、-7、-9 アポローニャ(ポルトガル)