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卓球王国ストーリ-

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 WEBという電子媒体の力はすごい。リアルタイムに情報が日本中を駆け巡る。最近の卓球王国の毎月の訪問者数は20万人ほどに近づきそうな勢いだ。全日本選手権や世界選手権の速報の時には、50万人を越す。閲覧するページ数は毎日3万ページ、月で100万ページ程か。

 確かに「こんなに情報を発信して、月刊誌は大丈夫?」と心配するのは無理もない。しかし、月刊誌の売り上げも全く落ちていない。
 ある意味、WEBでの情報発信は「スピード」が肝だ。情報量も好きなだけ無制限に発信できる。

 けれども、「月刊卓球王国」のような印刷媒体は確実に「記憶」に残るし、何度も読み返すことができる。同じ情報でも性質は違う。紙媒体は電子媒体の動画にはかなわないが、印刷媒体の視覚と知覚に訴える点において、電子が紙にかなわない部分も多い。

 今や、紙の「月刊卓球王国」と電子の「卓球王国WEB」は、卓球王国という会社にとって、ひとつの大きなパッケージとなっている。
 お互いがインターラクティブ(双方向)に影響と相乗効果を与えることが狙いだ。
 残念ながら、出版界で同じようなこと(ポータルサイトの運営と出版が双方向で密に行われるケース)をやっている会社を見たことがないので、手本にできない。
 出版社などの紙媒体を持っているところは基本的にWEBが怖い。怖いものには手を突っ込みたくない。WEBをやればやるほど自分で自分の首を絞めている感覚になるからだ。

 しかし、出版界でも希有な例として、卓球王国は紙の「月刊卓球王国」と電子の「卓球王国WEB」の両輪を動かそうと試行錯誤している。
 格好良く言えば、卓球界のメディアとしてパラダイム(規範)を変える試みなのだ。