スマホ版に
戻る

卓球王国ストーリ-

トップニュース卓球王国ストーリ-
 1997年1月の創刊以来、最初の3号までは不定期だった。しかし、その後、(株)卓球王国は、雑誌を毎月出しているものの、「出版社」としては認められていなかった。つまり、雑誌制作会社という扱いだった。
 2001年までは新宿のとある出版社の「目の眼」の別冊コードを使い、その出版社にお金を払って、書店に配本してもらっていた。あくまでも軒先を借りている間借り人・・・それが卓球王国という会社だった。
 月刊コードを取得して、独自で別冊も出せるようになったものの、卓球王国が独自で営業できない。そこで月刊コードを取得した1999年から2000年にかけて、間借りしている出版社に「版元(出版社)として独立させて欲しい」とお願いしていた。

 ところが、お願いに行くと、こういうやりとりになった。
「通常、月刊コードを借りるだけでもお金がかかるものだ」(某出版社社長)
「それは独立するためにお金を払えということですか」(卓球王国今野)
「直接的には言えないけど、それが出版界の常識だ。1千万、2千万払うところもある」(某出版社社長)

 そこで取り次ぎ会社(雑誌・書籍を流通させる会社)に聞きに行った。
「うちの出版元から、版元として独立するなら、月刊コードに対してお金を払えというようなことを言われていますが、これは出版界での常識なんですか」(今野)
「噂では聞いたことはあるが、うちではわからないし、何とも言えない。雑誌コードは相撲の年寄株とは違うから」(某大手取り次ぎ会社)
 魑魅魍魎の世界か!? ゼロから始めた卓球王国。月刊コードを取得したのに出版社ではないから、自由に別冊や書籍が出せないもどかしさ。取り次ぎ会社の返事を持って、今野は新宿南口から歩いてすぐの出版社を再び訪ねた。 <続く>