2001年世界選手権大阪大会は4月下旬のゴールデンウィークに開催された。5月発売号は大会後の速報で、記念すべき出版社としての1号目だ。
ところが、大会期間中に1本の電話が会社から入った。
「卓球王国の誌面のデザインをしている会社が、次の号から仕事しないと言っています!」
「うそだろ! それは困るよ」(今野)
「卓球王国の仕事はやりたくないと言っています」(会社)
「それなら、この間の別冊をやってくれたNデザイナーに頼んでくれ!」(今野)
思い当たる節はあった。
毎月のように、卓球王国からデザインの依頼をするのだが、「このデザインじゃダメです。もう一回やり直してください」「この色は使わないで欲しい。イメージに合わない」
などの注文をして、嫌がられることが多かったのだ。編集部としては、少しでも良いデザイン、かっこいい誌面を目指しているのに、どうもお互いの好みや主張が食い違っていたのだ。
急遽、依頼したNデザイナーはその場をしのぎ、また素晴らしい仕事をしてくれた。結果、その後の誌面も良くなったと思っている。今もそのデザイナー、永丘氏はうちの誌面のデザインを担当している。
またまた「災い転じて福となした」例だ。ピンチの時には集中力が高まり、良い仕事ができるのだ。
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