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世界ジュニア

●男子シングルス準決勝
樊振東(中国) 5、6、6、−4、4 范勝鵬(中国)
林高遠(中国) 4、12、−7、7、−7、−5、6 徐晨皓(中国)

 范勝鵬をノックアウトして、世界ジュニア初出場で決勝進出を果たした樊振東(写真左)。小さいバックスイングで、どこからでもパワーボールを打ち込めるボディバランスと体幹の強さ。安定したバックブロックから、ショートスイングで放つ強烈なバックドライブ。軽く握られたグリップでの、柔らかなタッチの台上処理。どれをとっても超A級の素材。この選手に「末恐ろしい」という言葉は似合わないかもしれない。すでに恐ろしいほどのパワーとボールセンスを見せつけているからだ。これほどパワーとボールセンスがひとつに結実しているプレーヤーは、あまり見たことがない。

 もうひとりのファイナリストは、3大会連続での決勝進出となる林高遠。しかし、優勝への気負いからか、そのプレーはベストには遠い。決勝で開き直り、樊振東に先輩の意地を見せられるのか。

 写真右は林高遠にゲームオールまで食い下がった徐晨皓(シュ・チェンハオ)。林のフォアドライブと中陣でバックドライブで引き合い、ゲーム中盤からは林のボールを見切ってカウンタードライブも随所に決めた。ラリー戦でのアイデアが豊富で、前陣でもスイングの速いフォアドライブが打てるようになれば面白い存在。妙に人なつっこい雰囲気があり、親近感の沸く選手。