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世界ジュニア

●女子シングルス決勝
朱雨玲(中国) 6、5、9、8 顧玉ティン(中国)

 女子シングルスは朱雨玲が優勝。顧玉ティンの両ハンド強打を前・中陣で完璧に受け止め、上から叩くような反撃のバックドライブを決めた。中国の国家1軍チームの代表として、すでにワールドツアーも数大会経験している朱雨玲。これは世界ジュニアなのだが、まるで一般選手とジュニアというくらいの貫禄の差があった。顧玉ティンは何本打っても返ってくる壁のような朱の守備に対し、中盤からは焦りからかミスが連続した。

 世界ジュニアのシングルスで2回優勝したのは、この朱雨玲が初めて。優勝を決めても観客席にわずかに手を振っただけで、素早く荷物をまとめ、足早にコートを去っていった。ジュニアで注目されるようになった頃から、「五輪での金メダル獲得が目標」と公言していた彼女。前回優勝の陳夢のいない世界ジュニアはあくまで通過点、いや通過点とすら認識していなかったかもしれない。その後ろ姿は「優勝して当たり前でしょ?」と言っているような気がした。表彰台でも顔色ひとつ変えず、優勝杯を掲げた。