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2013世界ジュニア選手権速報

●男子シングルス決勝
ジャン・ウジン(韓国) 6、-8、7、14、4 周凱(中国)

男子シングルス決勝を制したジャン・ウジン(張禹珍)。韓国勢の優勝は、07年大会の丁祥恩(ジョン・サンウン)以来。梁靖崑、孔令軒、周凱と3人の中国選手を破っての優勝は衝撃的だ。

準決勝の孔令軒戦と同様、このゲームでもサービスエースを連発したジャン。特に勝負所となった第4ゲームの終盤では、ジュースの連続の中で2回のサービスエースを奪った。コートサイドの真横から見ていても、そのサービスのボールタッチは繊細で、天才的。ほぼ同じモーションから横下、横上、YGなど多彩な回転のサービスを出し分ける。

ドイツでの卓球留学の経験から、大きなラリーに強いところも特長だ。中・後陣でのロビングでのしのぎや、そこからの逆襲もうまい。韓国のスピリットとドイツの創造性が融合し、類い希な打球センスを持つジャン・ウジンという選手を生み出した。恐るべきハイブリッド・プレーヤーだ。

優勝を決めた後、台に飛び乗って観客の声援に応えたのは褒められた行為ではない。07年大会の「台乗り男」、中国の宋時超を思い出した。彼はその後、中国代表になることはなかったが、このジャン・ウジンは鄭栄植・金ミン鉐・徐賢徳という韓国の「若手三銃士」にも割って入りそうな勢いだ。
  • フォアドライブは抜群のスイングスピード

  • なんと、台に……乗ってしまった

  • ベンチのコ・クァンヒコーチとガッツポーズ

  • 韓国男子では6年ぶりの頂点