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ITTFワールドツアー2013
グランドファイナル速報

現世界チャンピオン、そして五輪王者の張継科は、馬龍との大接戦に敗れた。
バック対バックで優位に立ったのは張継科だ。
張継科のバックハンドは打球点もスピードも速く、馬龍を振り回す。
1、2ゲーム目はバックで点数をリードしたら、回り込んで積極的にフォアカウンターを狙いにいく。馬龍の調子のあがらないうちに、勝負をかける作戦だろう。

どうにか流れを変えたい3ゲーム目、馬龍は投げ上げサービスでタイミングを狂わせていく。縦回転系の投げ上げサービスを使うことで、張継科のチキータにリスクを負わせた。強いチキータは打てない張継科は、緩いチキータとストップを使い分けて対応するが、徐々に打ち合いの展開となり、馬龍に攻められていく。

5ゲーム目からはバック対バックでも両者互角で、ゲームを取り合ったが、最終ゲームは張継科のミスが目立ち、馬龍の逆転勝ちとなった。

いつもの張継科ならば、競ったゲームこそ、無類の強さを発揮する。
それがビッグゲームであればあるほど、漫画の主人公のように覚醒するのだが、グランドファイナルでは天敵馬龍に押し切られる形になった。

張継科が手にしていないグランドファイナルのタイトル。
張継科にとって喉から手が出るほどほしいタイトルではないのか?
大満貫(世界選手権、五輪、ワールドカップ)のタイトルでしか燃えないのか?


そして、ベテランの王皓が樊振東に力なく敗れた。
成長著しい樊振東の両ハンドは強烈だが、それにしても無抵抗で、しぶとく勝とうという粘りがなかった。
09年の世界選手権で優勝、3度の五輪銀メダルをとり、選手生命の終盤を迎えている王皓。
若手の壁として、もう少し力のあるプレーが見たかった。
「樊振東よ、おれを越えて見せろ!」というような気迫がほしかった。

王皓が最後に目指す場所はどこなのか?
  • 本気モードの張継科は今回は影を潜めた

  • 大舞台での試合はもう数少ないだろう。王皓、もっと気合いを見せてくれ