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世界卓球東京大会WEB速報

●女子団体準決勝
 〈中国 3−0 シンガポール〉
○李暁霞 −8、8、5、7 馮天薇
○丁寧 6、3、6 ユ・モンユ
○朱雨玲 4、7、7 リー・イザベルスーユン

 中国女子が準決勝でシンガポールを一蹴し、明日の決勝へ進出した。
 敗れたとはいえ、存在感を見せたのはやはり馮天薇。中国に対して精神的にも、技術的にもプレッシャーを受けず、互角に勝負できる数少ない選手。ツッツキからのカウンターブロック、ミドルでの細かいコース変更、機を見ての回り込みフォアドライブ。第1ゲーム6−8から5点連取で逆転し、「これはもしや?」と思わせた。
 しかし、李暁霞は動じなかった。第2ゲーム9−4のリードでは、フォアミドルに来た厳しいボールに体をひねり、柔らかい身のこなしでクロスへカウンター。「柔」の部分も見せながら、バックサイドを切る上から叩きつけるバックドライブ、必殺のバックストレートへのパワードライブなど、「剛」の強さも存分に見せた。

 馮天薇が敗れてからは、完全に中国のワンサイド。シンガポールの2番ユ・モンユは、丁寧の回転量の多い両ハンドドライブに対し、チャンスを見出せず。3番のチョッパー、リー・イザベルスーユンはカットからの威力ある反撃も決めたが、ポーカーフェイスの朱雨玲は崩れず。フォアブロックはまさに鉄壁で、小さい体ながら相手にとっては大きな壁だ。

 コーチ時代は指導力を不安視された孔令輝監督は、これまでさしたる仕事もない。世界ランキングの1〜5位が揃っているのだから、当たり前だろう。負けさせるほうが難しいと言いたくなる。
  • 李暁霞、ミドル処理も完璧だった

  • 敗れても存在感を示した馮天薇

  • 淡々と戦い続けた朱雨玲

  • 試合後のベンチ、同郷の丁寧と馮天薇が仲良く談笑