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世界卓球東京大会WEB速報

 初采配の世界団体で、銅メダルという収穫を手にした日本男子の倉嶋洋介監督。ドイツ戦のベンチでは決勝進出に賭ける意気込みの強さが感じられた。ドイツ戦後のミックスゾーンでは、オーダーについて質問を受け、「オーダーはいろいろ考えたけど、あの3人でメダルを決めたし、世界ランキングの上位3人でもある。こういう場を経験させることは非常に大きな意味があると思う。塩野を使って相手を疲れさせたり、そういうことも考えたけど、やっぱり将来的なことや今大会の流れを見て、このオーダーにしました」とオーダーの理由を語った。
 「彼らはオリンピックに出る可能性も高い。地元開催のこのプレッシャーの中で戦えたことは、大きな収穫だったと思う」。

「1番の丹羽に関しては、ある程度作戦どおりにプレーできた。ただ、ここ一番でボルがしつこく返してきた。あと数年で追いつき、追い越すところまではきていると思う。

 2番の水谷は、オフチャロフに対して最近分が悪かったけど、ここ2試合くらいは非常に良いプレーをしていた。あとは打撃戦の中で、1本、2本がどう決まってくるかというレベルだった。最後はオフチャロフに少しミスが出て、その差だった。心身ともに充実している水谷だった。

 3番の松平に関しては、ドイツ戦の3番は100%取らなければならないことを本人もわかっていた。その中で、相手のプレーも良かった。健太本来のプレー、自分らしさはちょっとなかったと思うけど、重圧がかかる3番で良い経験ができたと思う。4番の水谷対ボルは、2番で勝った勢いが出るかと思ったけど、ちょっと落ち着いた感じで試合に入ってしまって、そこをボルにパパッとやられた。先手を取られて、慌てて策がなくなった感がある。水谷については、ボルやオフチャロフの入れてくるボールに対して、ブロックではなく、積極的にカウンターを狙っていったのは評価できる。

 選手たちは苦しい試合が続く中で、地元開催の重圧の中で、一試合ずつ積み重ねてきた。攻める気持ちを恐れず、よく戦ってくれた。非常に収穫があった。これからはサービスから3球目、レシーブから4球目の厳しさを追求すれば、良い意味で楽に試合が進められると思います」(倉嶋監督)