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世界卓球東京大会WEB速報

 12年ロンドン五輪での女子団体銀メダルに続き、世界選手権で31年ぶりの決勝進出という快挙を成し遂げた日本女子の村上恭和監督。3番平野の大逆転劇に対し、「0−2でリードされた3ゲーム目、4−9からの大逆転はぼくの監督生活の中でも体験したことがない。すごい平野の精神力に、改めてありがとうと言いたい」とコメントした。

 「平野は呉穎嵐に対して1勝3敗くらいで、最近は連敗しているから苦しいと思っていた。団体戦の独特の雰囲気に平野が引きずり込んで、相手を金縛りにしたような試合。第3ゲーム6−9で呉がタイムアウトを取った時、平野が『このサービスでいきたいんですけど』と言ってきた。試合の中で見えてきたものがあったんですよ。そこから逆転につながっていった。平野は自分の戦い方を見つけるのに時間がかかるんですが、ついに見つけたという感じでしたね。石川は今大会ずっと苦しんでいるから、接戦が普通になってきたけど、『最後には佳純が勝つんだろうな』という気持ちで見ていた」(村上監督)

 31年ぶりの決勝進出については、率直に「うれしいですね」と述べた村上監督。ちなみに最後に決勝進出した83年東京大会には、村上監督も選手として出場している。 「私はミックスダブルスだけ出て、女子団体の決勝を応援していた。それが再現できてうれしい。決勝は大変だけど、まだどのチームも中国から勝利は挙げていない。まずひとり勝ちたいというのが本音です。そこから、ホームである日本にとって、何かが起きるかもしれない。お客さんがたくさん来て下さる中で、恥ずかしくない試合をしたい」。
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