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速報・現地リポート

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ユース五輪・卓球競技

 大きな重圧の中、7日間という長期戦を戦い終えた村松雄斗、加藤美優。混合団体の表彰後のふたりのコメント。

「すごく体調は悪かったし、私はシングルスであまり良い試合ができなかったけど、団体戦だったので、ふたりで戦って一緒に勝つことができて感動しました。中国選手は動きが速いし、リーチが長くてパワーもある。そういう部分では劣っていると感じたけど、たくさん練習すれば絶対に勝てない相手ではない。このユース五輪での緊張感というのは、この大会でしか味わえないものなので、すごく良い経験になった。悔しい気持ちや、勝った時のすごくうれしい気持ちを忘れずに、頑張って練習していきたい」(加藤)

「決勝まで行けて、最低限の仕事はしたと思うけど、やっぱり中国に勝たないといけない。勝ちたかったです。樊振東はドライブの安定性がすごいので、それをカットの安定性で上回れば勝てると思う。もっと強くならないといけない。
 韓国の金民爀、ブラジルのカルデラノとか、大会前からマークしていた選手に勝てたことは良かった。あとは中国に勝ちたい。自分の卓球は世界に通用するという自信を持つことができたので、あとは中国です。今回銀メダルを2つ取って、ホッとした部分もあったけど、やっぱり決勝までいって安心していたらいけない。『相手が中国だから』とあきらめるんじゃなくて、『自分が勝つんだ』という気持ちを持って、これからの試合を戦っていきたい」(村松)

 「加油!中国隊!(頑張れ中国!)」の大合唱の中、中国との決勝を経験したふたりは、中国との「距離感」を測ることができた。若いふたりが無闇に「中国コンプレックス」を抱くことなく、今後の大会を戦っていけるのは頼もしい。取材を受けた後も、またボランティアスタッフから写真攻め、サイン攻めにあっていたふたり。中国の若者たちも、ふたりのプレーをきっと忘れないだろう。
  • 加藤の治療に尽力して頂いた、ドクターの能瀬さやかさんと記念撮影

  • 決勝後も記念撮影を求める人たちが殺到