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速報・現地リポート

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アジア競技大会・卓球競技

 女子団体予選グループの韓国戦、そして準々決勝の香港戦でともに2勝を挙げた福原愛。フォアドライブの打球点の早さと安定感、そしてサイドを切るコース取り。バック表ソフトでの、相手の焦りを見透かすような緩急。左第5中足骨の疲労骨折によるブランクがあったにも関わらず、「故障前より強くなったのでは?」と感じずにはいられない。いや、実際に強い。

 「出足で一気にスタートダッシュをかける『先行逃げ切り』の戦い方で、試合運びが非常にうまくなった」「速攻型は転がったボールを拾うにしても、パッと走っていってパッと拾うほうがリズムが途切れない。そういうところにも気を配るようになった」。試合を観ていた関係者からはそんな声も聞かれる。

 故障でのリハビリを続ける間、勝利を求める「戦う牙(きば)が生えてきた」とインタビューで語った福原。余計なプレッシャーに惑わされず、まっすぐに勝利に突き進んでいる。そして何よりも、団体戦で試合ができる喜びが、見ていても伝わってくる。