スマホ版に
戻る

速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

アジア競技大会・卓球競技

 待望のシングルスのメダルは石川の手からスルリと逃げてしまった。
 メダルを意識しすぎたのか、相手が格下の相手だったらか力が入ってしまったのか。メダルに最も近いと思われていた石川佳純はがっくりと肩を落としてミックスゾーンにやってきた。
「1ゲーム目良いスタートが切れたが、そのあとは自分の思うように攻められなくなった。サービスからの攻撃もできなくて、その分弱気になってしまった。気持ちの問題がすごく大きい。4ゲーム目を取れなかったのが敗因。30回くらいやっているような相手でお互い手の内を知り尽くしている。でも団体戦では負けているような試合を思い切り攻めて勝ったけど、今日は少し守りに入ってしまった。凡ミスが多かった。1ゲーム目を取ったことで逆に意識して守りになった。
今後、自分の戦術や戦い方の引き出しを増やさなければいけないと感じました。
これを教訓にリオ五輪でメダルを獲れるようにたくさん練習していきたい」
 充実感をもった福原とは逆に、悔しさだけが残った石川の敗戦。これだけのトップ選手でも心理的な面がプレーに影響を与える例とも言えるだろう。
 この悔しさをバネに石川はさらに飛躍するに違いない。
  • 弱気になってしまった石川

  • 新たな決意を口にして、リオ五輪への挑戦が始まる