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2014世界ジュニア選手権大会速報

●男子シングルス決勝
于子洋(中国) 9、7、9、9 村松

村松、各ゲームは競り合うも、于子洋の巧みな戦術変更とミスのないパワードライブに敗れた。最後の世界ジュニアは銀メダル。

第1ゲームのラブオール、大きく浮いた于子洋のストップに対し、村松のスマッシュがコートをオーバー。この1本から始まった男子シングルス決勝。村松は1ー4とされながら5ー5に追いつき、その後も相手に先行されながら9ー9へ追いつく。このゲームを取っていれば、于子洋にプレッシャーがかかり、対カットの攻略はより難しくなるところだったが、ここでミドルへ回転をかけてつないできた于子洋のドライブをカットで返球できず。第1ゲームを9ー11で落とす。

 中国選手の中では細身の于子洋だが、スイングスピードと球威はさすがにエースの貫禄だった。そして、パワードライブを見せ球にしながら、小さく回転のかかったループドライブを巧みに織り交ぜ、村松のミスを誘う。豪打と巧打の緩急は、ジュニアとは思えない完成度だ。
 村松も第3ゲーム、5ー8、7ー9の劣勢から、長いカット対攻撃のラリーの末に逆襲のフォアドライブ。会場が沸いたが、ここですかさずベンチの劉国正監督がタイムアウト。ピンチの芽をすばやく摘んできた。その後も、競り合いながら、村松は勝負どころであと1本が取れなかった。準決勝の薛飛戦が、あまりにイージーな内容だったことも影響したのか。

 勝利の瞬間、両手を広げてひざまずいた于子洋。チームメイトが相次いで村松に敗れ、地元開催での優勝が危うくなる中で、プレッシャーを感じさせない強さとうまさを見せた。
  • 村松、敗れるも銀メダルは立派な成績

  • 今大会、団体・シングルスで全勝を守った于子洋