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2014世界ジュニア選手権大会速報

 男子シングルスで呂翔、薛飛という中国勢を破り、銀メダルを獲得した村松雄斗。表彰式では、3枚の五星紅旗(中国の国旗)の中に日の丸が1枚、鮮やかに翻った。ユース五輪決勝で樊振東と素晴らしい勝負を繰り広げたことで、中国でも村松の評価は相当高まっていると聞く。今大会での活躍で、さらに中国は「村松対策」に本腰を入れてくるだろう。

 「0ー4で負けたけど、そのうち3ゲームは9ー11で、全部9ー9から落としている。勝負どころで凡ミスをしているので、そこが(于子洋との)差だと思いました。于子洋の強いボールを警戒して、つなぎのボールにうまく対応できなかった部分がある。彼はミスをしてもガンガン打ってくるので、それがイヤだった」。試合後にそう語った村松。「団体戦の時はずっとミドルを攻められて、それでやられていたので、今回は対ミドルを徹底して練習して試合に臨んだ。だからミドル攻めにはうまく対応できたと思いますが、于子洋は大事な場面で違う戦術を使ってきた。急に縦回転系のサービスを出されて、合わせてレシーブすると早い打球点でバック深くを攻められた」(村松)。

 フォアドライブの引き合いや、カットからの逆襲で得点する場面も多かったが、今大会はサービス力の向上が光った大会でもある。準決勝の薛飛戦では出足からサービスエースの山を築き、完全に相手の勢いを封じていた。今後は、サービスから3球目攻撃での速攻や、レシーブからの4球目攻撃も研究していきたい。
 「目標は優勝でした。決勝まで来られたのはうれしく感じるけど、丹羽さんや松平健太さんが優勝して、世界で活躍しているので、ぼくも今回優勝して弾みをつけたかった。まだふたりとは差があると思いました。自分はもっと上にいけると思う。これで満足したくないですね」(村松)。
  • 世界ジュニアのシングルスで初の表彰台に立った

  • 掲げられた日の丸。次は真ん中だ!