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平成26年度全日本選手権大会速報

●女子シングルス決勝
石川佳純(全農) 7、-2、8、5、7 森薗美咲(日立化成)

石川佳純が森薗美咲を4-1で破り、2連覇、3回目の優勝を決めた。
女子ダブルス、混合ダブルス、そして女子シングルスの三冠となった石川。全日本選手権では昭和35年の山泉(伊藤)和子以来となる、女子での三冠王に輝いた。

1ゲーム目、フォア前と両サイドへのロングサービスを使い、森薗を4ー2、6ー4、9ー4と中盤で離した石川。森薗のレシーブが単調で、ストップから石川がツッツキで返球してきたボールもフォアで狙えない。森薗は試合後、「私が格下だから、もっと思い切っていけば良いのに、ちょっと力を出し切れなかった」と悔やんだ。

しかし、2ゲーム目に森薗は会心のプレー。0ー0から威力あるフォアドライブをバッククロスに連発すると、バック前への変化サービスからチャンスを作り、6ー0
10ー1と大量リード。11ー2でゲームを奪い返す。

石川はこれで気合いが入った。3ゲーム目の出足から声を出し、バック深くへのロングサービスを有効に使う。両者とも「ここが勝負」と見て、森薗に2本、石川に1本サービスミスが出たこのゲーム、11ー8で石川が奪う。

ここからは、硬さが取れてきた石川が回転量のあるドライブで攻勢。屈指の威力を誇る森薗のフォアハンドだが、石川のドライブを抑えきれない。石川が3ー1とリードした5ゲーム目、出足で3ー0とリードした石川は、7ー3、9ー6とリードを広げ、マッチポイント。11ー7で勝利した瞬間、嗚咽(おえつ)がもれた石川、涙の3冠王達成となった。