●女子シングルス4回戦
丁寧(中国) 4,7,9,8 イバンチャン(ドイツ)
武楊(中国) 9,-9、4、3、1 鄭怡静(チャイニーズタイペイ)
伊藤美誠(日本) 5、8,-10、9,10 ビレンコ(ウクライナ)
李暁霞(中国) 6,3,6,10 姜華君(香港)
伊藤美誠が、カットのビレンコを4ー1で下し、ベスト8入りを決めた!
03年パリ大会での福原愛の14歳203日を上回る、14歳192日でのベスト8入り。日本選手の史上最年少記録を更新!
ミドル攻めやバック表ソフトのツッツキから、コースを突いて打ち分けるスマッシュは抜群の決定率。3月にスペインオープンで対戦して4ー2で勝っているため、逆に少し嫌な部分もあったというが、「前回負けたつもりで試合をしていたので、プレッシャーよりも向かっていく気持ちのほうが大きかったです」と試合後のコメント。メンタルを見事にコントロールしていた。フォアスマッシュやバック強打にミスが出ても、試合態度は冷静そのもの。「ミスは相手が工夫しているボールもあるし、ミスを誘われたという感じ。すぐに次に切り替えられる」(伊藤)。
快挙達成に沸き立つのは、周囲の大人だけかもしれない。試合後、「すごくうれしいです。ベスト8に入れたのは自分にとって、すごい自信になったかなと思います」と語った伊藤だが、浮かれるところはまったくない。ミックスゾーンでも、報道陣に対してわかりやすく、丁寧に言葉を選んでいく。
この驚異の14歳が次に対戦するのは、世界女王の李暁霞。手の内がある程度わかっている福原や石川より、よほど嫌な相手かもしれない。前回の対戦は0ー4で敗れているが、何が起きるかわからない。