速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

リオ五輪

 昨日の石川佳純対キム・ソンイに関しての、インジャリータイムについての誤解があったようなので、会場でレフェリーチームとして大会をサポートしている瀬田幸人さん(大会審判長代理)に伺った。

——昨日のケースで石川選手がインジャリータイムを要求するのは間違いですか?
瀬田 足のねんざや外傷でプレーができない時には最大10分間のインジャリータイムが認められますが、疲労による足のこむら返りや足がつった状態でのインジャリータイムは認められません。それはルールでも規定されているので、昨日の審判、および審判長代理の対応は間違いではありません。
——ということはゲーム中の治療は無理ですか?
瀬田 ただし、ゲーム間の1分間の中でマッサーを呼ぶことを審判かレフェリーが認めれば、呼んで治療することはできます。
——5,6ゲーム目当たりから足の調子は悪そうだったから、最終ゲームに入る前にマッサーを呼んで治療することができたのですね。
瀬田 レフェリーが許可すればそれは可能でした。

 確かに蘇州での世界選手権の女子シングルス決勝の丁寧のインジャリータイムは捻挫だった。インジャリータイムは5分間ではなく、最大10分間であることも訂正しなければいけない。昨日のケースであれば、最終ゲームに入る前のベンチコーチの時点で、石川は立ち上がれない状態だったから、あの時点で治療をしても良かったのかもしれない。
 試合では何が起きるかわからない。それがオリンピックや世界選手権でも起こってしまう。いや、そういうビッグゲームだからこそ起きてしまうこともあるのだろう。
  • 緊張と疲労で右足が思うように動かなくなった石川