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リオ五輪

●男子団体準々決勝
〈日本 3ー1 香港〉
 丹羽 8、10、ー9、ー7、ー8 唐鵬○
○水谷 5、9、ー3、ー10、8 黄鎮廷
○丹羽/吉村 5、ー8、8、4 唐鵬/何鈞傑
○吉村 8、11、ー5、6 黄鎮廷

〈ドイツ 3ー1 オーストリア〉
○ボル 12、8、10 ガルドス
○オフチャロフ 7、10、8 フェガール
 シュテガー/ボル ー7、2、ー8、6、ー3 Da.ハベソーン/ガルドス○
○シュテガー 8、11、7 フェガール

男子団体準々決勝、ニッポン勝った!
大会前から「一番警戒する相手」と選手が口を揃えた香港を破り、準決勝進出!

初戦のオーストラリア戦では、唐鵬を2点起用した香港。しかし、日本戦ではシングルスで丹羽に敗れたエース黄鎮廷を2点起用し、すべてを託してきた。オーダーは日本がXYZ、香港がABC。日本は2点起用の水谷がラストに回るうえ、さらに前半の1番で、丹羽が世界選手権団体戦で完敗した唐鵬につかまった。そして丹羽は、唐鵬に2ゲームを奪いながら逆転負け。日本チームに重苦しいムードが漂った。

しかし、その空気を振り払ったのは、やはり頼れる男・水谷だった。
丹羽と同様、ゲームカウント2ー0から追いつかれ、第4ゲーム10ー9のマッチポイントも逆転を許し、非常に苦しい展開だった。しかし、黄鎮廷の強烈なフォアドライブ、裏面ドライブにもただ守るだけでなく、積極的にカウンターを狙う水谷。最終ゲーム10ー8で迎えた3回目のマッチポイントは、ミドルへのロングサービスで黄鎮廷を討ち取った。

この水谷の勝利に応え、3番ダブルスは吉村が出足から気合い満点のプレー。丹羽も第1ゲームの逆転負けからしっかり切り替え、フォアの快速ドライブを連発。苦しいボールも我慢してよくつなぎ、吉村の逆襲につなげる。ゲームカウント1ー1の第3ゲームに2ー5から5点連取で逆転し、11ー8で奪取すると、第4ゲームは終始リードを保って会心の勝利だった。

これで2勝目を挙げ、ラスト水谷まで回ってもまず勝利は堅い日本だが、4番吉村が黄鎮廷を破り、きっちり勝負を決めた。最近、日本の天敵となりつつあった黄鎮廷だが、やはり五輪の緊張感は別物か、相手ボールへの予測がわずかに遅れる。特にフォア前へのストップに対して反応が遅れ、裏面ドライブで狙えずにミスも多かった。

第4ゲーム10ー6、サービスエースで勝利を決めた瞬間、その場にひざをついて感極まった吉村。ベンチで抱き合う日本チーム。相手エースから2点を挙げ、見事な勝利でベスト4入り。オーストリアを下して勝ち上がったドイツと、準決勝で大一番を迎える。
  • チームの勝利を決めた4番の吉村

  • 丹羽に勝った唐鵬