速報・現地リポート

トップニュース速報・現地リポート

リオ五輪

●男子団体・銅メダル決定戦
〈ドイツ 3ー1 韓国〉
 シュテガー ー10、6、ー6、6、ー11 鄭栄植○
○オフチャロフ 5、9、ー8、ー2、6 朱世爀
○シュテガ−/ボル ー9、6、7、ー9、9 李尚洙/鄭栄植
○ボル 8、9、6 朱世爀

男子団体の銅メダルは、ドイツが勝ち取った!

試合はトップのシュテガー対鄭栄植からいきなり白熱。チキータとキレのあるストレートへのフォアドライブを炸裂させる鄭栄植と、後陣でのロビングから逆襲のバックドライブを決め、前陣でも決死の速攻を見せるシュテガー。互いにゲームを取り合って最終ゲームにもつれる。
 最終ゲームも6ー6と互角。シュテガーが10ー8から3回のマッチポイントを握ったが決めきれず、最後は鄭栄植が12ー11からフォアドライブ連打を決めて勝利。シュテガー、10ー9の場面でものすごいラリー戦の末に、鄭栄植のフォアドライブがエッジをかすめたのが痛かった。ただし、ドイツとしてはある程度失点覚悟、韓国は絶対落とせないこの試合。まだ勝負の行方はわからない。

2番はオフチャロフ対朱世爀。オフチャロフは朱世爀の低く切れたカットにもパワードライブを連発。特にバッククロスのパワードライブは強烈だ。2ゲームを連取するが、勝利への焦りからか次第に打ちミスが多くなる。第4ゲームは朱世爀が5ー1、8ー1と大きくリードし、最後はオフチャロフが切れて11ー2。
ここで負けると後がないドイツ。最終ゲーム、5ー5からオフチャロフが10ー6と抜け出してマッチポイント。最後は朱世爀のレシーブドライブがオーバーミス。よく打ち、よく守った朱世爀だが、ここで粘り切る体力は残っていなかったか。韓国1ー1ドイツ。

3番ダブルスは、チキータからの連続攻撃の象徴となった韓国ペアと、「ストップ世代」のドイツペアの対決。攻撃力では一段上の韓国ペアに対し、中盤でYGのロングサービスをミドルに混ぜ、チキータを封じにかかるボルと、中陣からテニスのパッシングショットのようにバックドライブで逆襲するシュテガー。試合はまたもゲームオール。
最終ゲーム8ー5から8ー9と逆転されたドイツペアだったが、10ー9と逆転してマッチポイントを握り、最後はフォアストレートへのボルのカウンタードライブが炸裂。ドイツが2ー1リードで後半へと回る。

4番はボル対朱世爀。主要な国際大会での対戦成績は、ボルの7勝3敗。両サイドへパワードライブで攻め、低いカットは無理せずにループドライブでつなぎ、展開を作り直すボル。体は相当キツいはずだが、カット打ちでの精緻なボールタッチは健在。第2ゲーム、7ー3、11ー9で振り切って勝利に王手をかけ、第3ゲームも5ー5から9ー5と突き放し、11ー6でメダル獲得を決めた!

今大会、シングルスはアルナ(ナイジェリア)に苦杯を喫し、不本意な成績だったボルだが、さすがに皇帝の意地。最後に自らの手でメダルをつかみ取った。一方、韓国は88年ソウル五輪以来、五輪の卓球競技で初のメダルゼロに終わった。
  • トップでシュテガーに勝った鄭栄植

  • 2番で朱世爀に競り勝ったオフチャロフ

  • ダブルスで勝利したボル、シュテガー

  • 4番で朱世爀に勝ち、メダルを決めたボル