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2016世界ジュニア選手権大会速報

●女子ダブルス準決勝
ディアコヌ/ドラゴマン(ルーマニア) ー14、ー6、9、8、ー6、11、8 劉麒/黄芊柔(香港)
早田/加藤 7、6、6、ー7、4 麥子詠/蘇慧音(香港)

●男子ダブルス準決勝
張本/龍崎 ー8、ー6、7、10、8、ー8、12 カサン/セイフリード(フランス)
安宰賢/趙勝敏(韓国) ー2、9、9、5、ー9、ー8、12 黄建都/林昀儒(チャイニーズタイペイ)

●混合ダブルス準決勝
趙勝敏/金智淏(韓国) ー9、8、ー9、10、11、8 徐海東/袁媛(中国)
松山/早田 6、ー11、ー4、6、3、9 ヨルジッチ/ルプレスク(スロベニア/セルビア)

まとめてのアップになってしまってすみませんが、男子シングルス準々決勝に続いて行われたダブルス3種目の準決勝の結果は、上記のとおり。

まず女子ダブルス準決勝。勝ち進むごとにペアリングが良くなる早田/加藤は、香港のエースダブルスに4ー1で完勝。加藤の中陣での対応力がついてきたことで、前で良し、下がって良しと多彩なプレーを披露。攻守ともに粘り強い香港ペアを圧倒し、タイトルが見えてきた。
「レシーブの良さと、私がチャンスを作ってひなちゃんが決めるパターンが強みです。私はそんなにガンガン攻めるタイプではないので、その分ひなちゃんに良いボールを回せるようにしています」(加藤)。明日の対戦相手は、ルーマニアのディアコヌ/ドラゴマン。ディアコヌのフォアストレートへのドライブには注意が必要だ。

そして男子ダブルス準決勝、張本/龍崎は苦しんだ。今日5試合目の張本にさすがに疲れが見え、龍崎もパワーのあるフランスペアのボールに押され、中陣からのドライブにミスが出たが、ふたりの集中力は最後まで途切れなかった。
「でっかいほうの選手(セイフリード)はチキータがうまいので、それを後半うまく利用できたのが良かった」と張本。パートナーの龍崎は「張本はマジで勝負強いと思います、9ー9で張本がレシーブの時はすごく安心感がある。絶対に入るっていう感じがします」と後輩のプレーを讃えた。その龍崎も、大きいラリーには強いフランスペアを封じるべく、プレッシャーのかかる場面で台上でのストップで勝負したのは見事だった。「今日の試合に勝つことができたので、ここまで来れば金メダルを獲りたいですね」(龍崎)。

そしてトリを飾ったのは松山/早田の混合ダブルス。対戦相手はヨルジッチ/ルプレスクの国際ペア。即席ペアではあるのだが、ヨルジッチの中陣からの両ハンドドライブに威力があり、ルプレスクが前陣寄りでの両ハンドで正確につなぎ、かき回してきた。ゲームカウント1ー2とリードされる場面もあったが、松山/早田は大きなラリーの打ち合いで、常に相手より一本多く返す粘りがあり、相手ペアが根負けするまでラリーをつないだ。明日の決勝では、趙勝敏/金智淏と対戦。左腕の趙勝敏のチキータと広角ドライブを、どこまで封じられるか。

男女シングルスに張本と加藤が残っている日本、まだ全種目制覇の可能性を残している唯一の国だ。団体戦の名誉挽回を期す強豪を相手に、ハードな挑戦になるが、幾つのトロフィーを日本に持ち帰ることができるか?
  • ナイスコンビネーションを見せた早田/加藤

  • 張本/龍崎、歓喜の抱擁。龍崎先輩が心なしか押されてる…?

  • 松山/早田も決勝へ。早田は2種目で決勝進出と大健闘

  • 張本/龍崎を大いに苦しめたフランスペア。カサン(奥)は単複とも張本に敗れる