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平成28年度全日本選手権速報

 長い手足から変幻自在のカットと攻撃を繰り出す橋本帆乃香。変化の激しいバックサービス、ラケットをラリー中に頻繁に反転させるカットプレー、前陣に出てクロス・ストレートに打ち分ける両ハンドの攻撃と、対戦相手は安心してカットが打てない。ダブルスを組む佐藤瞳も「橋本さんは私にないものを持っている。攻撃へ持ち込む展開などがすごく参考になる」と語る。
 平野のミドル攻めに屈したが、カットで世界を狙える逸材であることは間違いない。何よりカットが非常に低く、基礎レベルが抜群に高い。以下は試合後の橋本のコメント。

「自分の持っているものを全部出し切ってやるしかないと思っていた。0-4で負けたけど、取りあえず自分の力は出せた。今の試合でもらった課題を生かしたい。自分が攻められて、入れるしかなくなったので、サービスから3球目や、攻撃の精度や比率を上げ、もっと攻撃的なプレーを増やしたい。

 平野さんは中国にいってプレーしたからか、威力が増し、メンタル面も崩れなかった。プレー全体は変わっていなかったとしても、安定感がすごく増していたのが印象に残った。ミドルとか、取りにくいところに攻められていると感じた。(平野戦を想定して)相手の3球目が威力があると思っていたので、それを取る練習や、短くとめられてから次を狙われた時の、前から後ろのパターンを練習してきた。

 今回の全日本はここまで来られると思わなかったし、120%の力が出せた。来年いろんな選手が向かってくると思うので、負けないだけの精神力で臨みたい。カットしてから前に出てバックで打つのが得意だけど、今後、カットしながら後ろから攻撃するパターンも身につけたいと思います」(橋本)