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平成28年度全日本選手権速報

●男子シングルス準決勝
水谷隼(beacon.LAB) -9、-3、7、8、6、11 平野友樹(協和発酵キリン)


男子の準決勝は水谷隼(beacon.LAB)対平野友樹(協和発酵キリン)の対決。
 1ゲーム目、平野が6-4とリードする。7-5、8-6、8-7、9-7、平野が10-9でゲームポイント、サービスエースで11-9で平野が先取した。

 2ゲーム目、2-2から5-2と平野がリード。7-3とリードを広げる。11-3で平野が一方的な展開。平野のカウンターがt次々に決まっていく。

 3ゲーム目も出足から平野の攻撃が決まり、3-1。4-1で水谷がタイムアウト。4-4に追いつく水谷。平野の連続攻撃で6-4と再びリード。6-6とまた水谷が追いつく。サービスからの展開で8-6と水谷がリード。レシーブを攻撃、ストップと10-6と水谷がゲームポイント。11-7と水谷が取り返し、ゲームカウントは水谷の1-2となった。

 4ゲーム目、平野は攻め続け、3-0、4-1とリード。5-3、5-4、5-5と水谷が追いつく。水谷がロングサービスでサービスエースで6-5に逆転、7-5、7-6、8-6で水谷のサービス。3球目攻撃を決め、9-6とリードを広げる水谷。ラリー戦を制し10-6と水谷がゲームポイント。10-8と平野が追い上げる。最後は11-8で水谷が取り、2-2にゲームを戻した。

 5ゲーム目、出足から平野は飛ばしていく。2-0、激しいラリーの応酬を水谷が制し、2-2。3-3、4-4と一進一退の展開。6-4と平野がリード。サービスから得点できない水谷は流れをつかめない。6-6と追いつく水谷。7-6と水谷が逆転。フォア前に上回転を出し、フロックさせたボールを狙う水谷が8-6、ストップレシーブで9-6、10-6と水谷がゲームポイント。11-6と水谷が取り、3-2とゲームを逆転した。

 6ゲーム目、水谷が3-0とリードで平野がタイムアウト。3-3と平野が追いつく。水谷が3球目ドライブで4-3、4-4、5-4、6-4、6-6と平野が追いつく。水谷がストップレシーブからの攻撃で8-6とまた引き離す。
 9-7から9-8、9-9と平野がまた追いつく。激しい戦いとなった。先にゲームポイント奪ったのは平野。10-10から浮いたボールを水谷が空振りで、11-10と平野、ここで水谷がバックハンド強打で11-11。12-11で水谷がマッチポイント。最後は3球目の台上バックハンドで13-11で、水谷が激闘を制した。

 苦しい試合を振り返った水谷のコメント。「1ゲーム目取られてから頭が真っ白になってしまって、どんどん相手のペースになってしまった。最後は何とか気持ちで勝つことができた。3ゲーム目のタイムアウトからなんとか挽回することができた。相手のサービスが良くて、それに対応できなかった。11回目の決勝なので勝ち方はわかっている。自分に負けないように最高の試合をしたいです」
 チキータを封印して、台上はすべてストップレシーブから展開。また予想以上に平野の攻撃もよく、王者水谷は苦しんだ。決勝の相手は吉村か吉田か。史上最多の9度目の優勝に挑む。



★平野コメント
 相手がチャンピオンというのは関係なく、勝てそうな試合で勝てなかったのが悔しい。
 サービスに苦しまなかったので良い展開になった。水谷さん相手にフォアで勝負するのは厳しく、バックを途中まで振れたが、最終的にバックをつぶされた。最初は台上からフォアに来ていて、そこから大きいラリーになってバックを振れたが、途中は台上からバックに来られて苦しくなった。
 水谷さんは大事な場面でミスが少なく、かけひきがうまい。リードしていても追い詰められている感じがして、全てにおいて凄いの一言。攻めても攻めている気がしない。
 3ゲーム目、4ゲーム目も前半まで流れがあったと思ったが、台上のかけひきで足が止まってしまい、自分の特長を封じられた。駆け引きの場面で最後思い切りが足りなかった。3ゲーム目もトントン行っていたらもっと勝ちに近い試合ができたかな。