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平成28年度全日本選手権速報

 表彰式後、会見場で行われたチャンピオンふたりの優勝者会見は下記のとおり。

★平野美宇の優勝会見

「本当に優勝できてうれしい。今回優勝しないと最年少優勝はできなかった。いろいろな方々の支えのおかげです。
(優勝した後に涙がありましたが?)今まで勝って嬉し涙を流したことはなかったけど、去年リオ五輪の代表から落ちて悔しかったので、この優勝がうれしかった。石川さんは3連覇中だし、去年は負けている相手だったから、思い切っていこう、今年は絶対勝ってやろうと思っていました。
 第5ゲームは(8ー2になって)ちょっと優勝を意識したけど、プレー自体はそんなに悪くなかった。また気持ちを切り替えようと思ったし、気持ちがひるむことはなかった。相手がすごい選手だとか、そういうことを考えていたら戦えない。今日は優勝できて100%の力が出せたと思います。去年は出足が悪かったので、その反省点を生かしました。

 今回は初めて優勝できて、すごい自信になりましたし、良いスタートが切れました。今年は世界選手権もあるし、国際大会でも全日本チャンピオンにふさわしい成績を残したい」

★水谷隼の優勝会見

「想像以上に厳しい決勝戦で、終わって放心状態ですね。最後までうまくサービスをコントロールできて、最後まで積極的にプレーできたことが良かった。たくさんの観客の方が来て下さったし、リードされるたびに「水谷頑張れ!」という声援も聞こえてきて、それを聞くたびに「ここから、ここから」と自分に言い聞かせた。それも勝てた要因だと思います。
 
 まだまだ日本には、安定してものすごく強い選手というのはいない。ぼくが引退した後に、まだ昔みたいに弱い日本になってしまったらこまるので、ひとりでも多く強い選手がでてきてほしい。

 準決勝でゲームカウント0ー2の1ー4になった時は、かなり負けを覚悟しましたね。あの場面で、さすがにここからの挽回は厳しいんじゃないかと思いました。相手のプレーが出来が良すぎて、これはぼくにも止められないというのは感じたし、相手にラッキーポイントも多かった。ただ、相手がラッキーなまま試合が終わることはないと思っていたし、我慢だと思ってプレーしました。

 リオ五輪でメダルを獲って、勝つことが当たり前だと思われているし、ある意味「ハイリスク・ノーリターン」ですよね。勝っても自分の中で盛り上がるものがないし、負けたら「五輪後に練習していなかったから」とか「テレビにたくさん出ていたから」と言われる。それでも勝たなければいけないけど、今まで以上の喜びというのはないですね」