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用具のこだわり by ゆう

 実は私(卓球王国編集部ゆう)が用具相談を受けていた選手なのです。
プラボールになってから用具に悩んでいた市川梓(日立化成)。
 「後期日本リーグでボロボロに負けて、用具が合わない、変えなきゃと思って、連絡したんです」(市川)。

 市川はそれまでインナーフォースZLC、フォアに翔龍(ヤサカ)、バックにテナジー05FX(バタフライ)を使っていた。「とにかくフォアが入らない。スピードも出ないし、球持ちも悪くて、威力が出なかった」。
 その後、中国ラバーには木材が良いと聞き、インフィニティVPSⅤ(スティガ)やアコースティック(ニッタク)に変更。しかし、何かしっくりこない。ちょうどその時に連絡をもらった。

 私が最初に聞いた要望は「インナーフォースZLCより弾み、球持ちがもっとほしい。カーボンだと中国ラバーが合わないから難しいので、木材で軟らかくて弾む。そして重心が先端に寄っていないラケットが良い」というもの。スティガのラケットは良かったらしいが、重心が先にありすぎて、連打ができない。そして切り替えも遅くなるという。

 一般的に威力を求める選手は遠心力を使いたいので、重心が先端寄りにあるラケットを好むが、市川は切り替えや振り遅れが怖いので、重心は手前、それでいて威力が出る用具が良いという。木材ラケットでやや重さがあり、重心が手前にあるラケット。どちらかといえば、中級者が好む用具になってしまうが、ダーカーのアルバがちょうど合いそうだと思い、1本送ってみた。一応、保険でインナー系のラケットも送った。

 「送ってもらったアルバが自分にすごく合いました。ビックリしました。ラケットでこんなにかわるなんて・・・。
 プラボールになってからフォアの威力が半減してしまって、悩んでいました。アルバは威力が出るし、ボールの弧線が強いので、強く当てても相手のコートでグッと沈んで入ってくれます。アコースティックやインフィニティよりも威力が出るし、いろいろな技術がやりやすい。とにかく球持ちが良い。
 翔龍ともすごく合うラケットだと思います。そしてドライブだけじゃなくて、スマッシュも打てます。他のラケットだとドライブは打てるけど、スマッシュは打てなかった。
 12月頭に送ってもらって、全日本に間に合いました」(市川)
  • 用具に不安がなくなれば、メンタルも安定!

  • このアルバ、ゆうの私物です