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用具のこだわり by ゆう

 ネットの上をスッと直線的に飛び、オーバーするかと思えば、相手のコートにストンと落ちる。久松亜由実(愛媛銀行)の美しきカットの弾道は芸術の域と言える。女子シングルス1回戦では促進ルールに持ち込まれながらも、最後は鮮やかなバックスマッシュで勝利した。

 ラケットは高島SH3(コクタク)、フォアがヴェガアジア(XIOM)、バックがVO>102(VICTAS)。ラケットのグリップはアグレックス44だが、高島規郎氏からもらったという特注品。ブレードは中芯に杉材を使っている高島SH3のプロトタイプだ。

 「大学2年の時に高島さんにいただいたラケットです。私は手に響く感覚が苦手で、あまり響かないほうが良いです。そのほうが薄く当ててカットができると思います。また手に響くと相手の打球を受けて、体が重くなってしまう感覚になるのです。今のラケットにしてから体が軽いですね。
 ラバーはヴェガアジアのMAXです。いろいろ試しましたが、スポンジが硬くてシートが軟らかいものが好きです。ヴェガプロはシートも硬いので、手に響いてしまうんです。
 バックは表ソフトのVO>102の1.8㎜です。昨年の国体までミリタル2(TSP)を使っていて、あまり変化がなかったから、周りになんで使っているの?と言われて、変えました。今のラバーはミリタル2と感覚があまり変わらないのに切れますね。回転の変化が大きくなりました」(久松)
  • 今年の愛媛国体での活躍も期待される久松

  • ラケットは高島氏から受け継いだ特注品

  • 安定したカットは相手の強打に押されない

  • 直線的で浮き上がらないカット