●男子シングルス1回戦
宇田 4、6、4、6 ハムドウン(チュニジア)
高見 6、3、7、4 シャー(インド)
田中 6、8、8、9 プトゥンティカ(モルドバ)
木造 9、4、2、6 ボウラス(チュニジア)
男子シングルス1回戦が終了し、日本男子は全員がストレート勝ち。1ゲームも落とさずに明日の2回戦に進出した。
男子団体第2ステージのドイツ戦以来、中3日空けての試合となった宇田は、同じ左腕のハムドウンに勝利。試合後、「団体であまり試合をしていないので、最初ちょっと硬かったんですけど、2ゲーム目以降はチキータから良い展開が作れた」と語った。「シングルスでは3回戦で当たる薛飛に勝って、次も勝ってメダルを獲りたい。(田中との)ダブルスは金メダルが目標です」(宇田)。
木造はチュニジアのボウラスと対戦。16歳だというボウラスは、試合を観戦していたITTFの前原正浩副会長が「チュニジアにこんなに強い選手がいるんだね」と驚くほど。中陣での両ハンドドライブに威力があり、台上プレーも意外なほど丁寧だった。しかし、サービス・レシーブの技術力の差はさすがに大きく、2ゲーム目以降は安心して見てられる内容だった。
「団体戦と個人戦の緊張感は違いますね。もっと楽にできるかなと思っていたら、最初はガチガチだった。でも、これでちょっとほぐれてきたかなと思います」と試合後の木造。日本男子のエースとして、すでに対戦相手のほうがビビる存在なのだが……。
「目標としては、ベスト4決定で中国選手(徐海東)と当たるので、そこまでは確実に勝ち上がって、そして中国に勝ってメダルを獲りたい。徐海東は去年なら勝てるかなと感じていたけど、今年見たら、より隙のないプレーになっていると感じました」(木造)。ここからどんどん調子を上げて、最高の状態で徐海東戦を迎えてもらいたい。