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2017世界ジュニア選手権大会

女子シングルス1回戦、チェコバ(チェコ)に1ゲームを奪われたものの、順当に2回戦進出を決めた長崎美柚。「試合前はちょっと緊張していたんですけど、コートに入ったらいつもどおりのプレーができた。結果として勝てたので良かったです」とコメントした。

女子団体決勝3番で石洵瑶を破った要因について、彼女は興味深い話をしてくれた。

「今回、試合前にすごく大事にしたことは、『カウントを見ないこと、相手の顔を見ないこと、楽しんでやること』。絶対に勝ちたいという気持ちよりも、自分が今できることを精一杯やろうと考えて試合に臨みました。
相手の顔を見ないというのは、中国選手は感情を表に出さないんです。ヨーロッパ選手は感情がすぐ表に出るけど、中国選手は出さないから、自分がリードしているのかわからなくなる時がある。無表情だから怖さがある。だから台だけを見て戦っていました」(長崎)。

もちろん「相手の顔を見ない」というのは、相手を全く観察せず、自分のやりたいようにプレーする、というレベルの話ではないだろう。試合に集中し、メンタルをコントロールするための一種のテクニックだ。「いつもは中国選手と対戦する時、相手は中国だから強いとばかり思ってしまうけど、今回はそうは考えなかった」と長崎。中国への先入観やコンプレックスを捨ててつかんだ勝利だった。

シングルスの目標については、「(目標が)高すぎちゃうんですけど……、優勝したいです」と語った長崎。準々決勝で当たる孫穎莎とはアジアジュニアで対戦。ゲームカウント1−3で敗れたが、最後のゲームは10−11からのネットインという悔しい幕切れだった。「悔しい気持ちがあるので、今回はリベンジしたいです」と頼もしいコメントだ。
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