●女子シングルス決勝
孫穎莎(中国) −6、8、8、−12、−8、6、12 王曼昱(中国)
女子シングルス優勝は、初出場の孫穎莎!
王曼昱をゲームオール14−12という大激戦の末に下した。
孫穎莎が得意のフォアの台上フリック、広角に打ち分ける鋭いフォアドライブで得点すれば、王曼昱はやや台から距離を取り、緩急をつけた両ハンドドライブで応戦する。両選手とも団体戦と個人戦3種目を戦い抜いた末の最終戦。ライバルふたりの対戦は、技術力だけでなく、体力と気力の勝負でもあった。
運動量では孫穎莎が上。しかし、王曼昱も必死でラリーをつなぎ、一気に流れをもっていかれそうな4ゲーム目は2−7のビハインドから11−8と大逆転。ゲームカウント3−2と勝利に王手をかけるが、6ゲーム目は孫穎莎が4−1、7−5、8−6と終始リードを保ち、11−6で最終ゲームへと持ち込む。
最終ゲームもスコアは2点差以上離れず、両者必死で声を出して戦う。9−9からものすごい打撃戦の末、孫穎莎がフォアクロスに決めて10−9。最初のチャンピオンシップポイント。さらに11−10とするが、これも決めきれず。今度は王曼昱、連続バックドライブで12−11とチャンピオンシップポイントを取り返すが、これも実らない。
12−12から、抜け出したのは孫穎莎。台上バックドライブでのレシーブエースで13−12と3回目のチャンピオンシップポイントを握り、最後は連続バックハンドを決めて大きく吠えた!
最後まで勝負の行方はわからなかったが、体力的には王曼昱のほうがやや厳しかったか。ふたりのライバルストーリーは、これからも続いていくだろう。