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2018世界卓球ハルムスタッド大会速報

 4月29日〜5月6日、スウェーデン・ハルムスタッドで開催される世界選手権団体戦。日本女子チームは4月23日、男子チームは昨日24日に日本を発ち、現地に入った。まず男子チームの代表メンバーを改めて確認しておこう。

★日本男子チーム
倉嶋洋介監督
丹羽孝希(スヴェンソン・左シェーク両面裏ソフトドライブ型・WR9・4回目)
水谷隼(木下グループ・左シェーク両面裏ソフトドライブ型・WR11・7回目)
張本智和(JOCエリートアカデミー・右シェーク両面裏ソフトドライブ型・WR13・初出場)
松平健太(木下グループ・右シェーク両面裏ソフトドライブ型・WR14・4回目)
大島祐哉(木下グループ・右シェーク両面裏ソフトドライブ型・WR29・2回目)

※カッコ内の回数は世界選手権団体戦の出場回数

 4月20日に行われた公開練習では、男子NT合宿が2日から行われていることもあり、各選手ともかなり「仕上がった」動きを見せていた。チームの大黒柱となる水谷隼は、「毎日、非常に厳しい練習をして、結構仕上がってきています。今回はフィジカルを強化していて、合宿を10日やって2キロ落ちました。あと1キロ落とすとリオ五輪の時と同じ体重です」とコメントした。倉嶋洋介監督は「水谷は練習もトレーニングも積極的にやって、良い動きをしている。少なからず張本の影響はあると思います」と指摘。張本のチームへの加入は、水谷にとっても大きな刺激になっているようだ。

 世界選手権の団体戦は4回目の出場となる丹羽も、公開練習では持ち前のトリッキーな球さばきを見せていた。前回大会は予選グループのシンガポール戦でよもやの敗戦を喫し、決勝トーナメントでは出番がなかった丹羽。吉村真晴の奮闘で日本は39年ぶりの決勝進出を果たしたが、今大会は初出場の張本の心理的なプレッシャーを軽くするためにも、丹羽の果たす役割は大きい。

 「大会まではサービスとかレシーブの細かいところを調整しています。チームとしては優勝が目標で,個人としては全勝が目標。しっかり勝ってチームに貢献したい。前回はシンガポール戦で格下に負けて、気持ちも一気に下がってしまったので,今回はどんな相手とやっても向かっていく気持ちで戦いたい」(丹羽)。倉嶋監督は「彼は調子をベストの状態でキープするのは難しいタイプの選手だし、調子の波をうまく世界選手権に合わせたい。それがぼくの役割です」と語る。

 松平健太と大島祐哉は強化本部推薦での出場。世界団体は4回目の出場となる松平は、「前回銀メダルを獲ったので、銅メダルの壁は越えられた。今回は優勝できるチームだと思います」とコメント。前回の準決勝・決勝で3番で起用された大島は、「前回は大事な場面でメンタルの弱さが出た。経験を積ませてもらって、頭が真っ白にならないよう、落ち着いてできるようになってきた」と精神面の成長を語る。台上プレーやバックハンドの強化にも積極的に取り組み、出番があればいつでもベストのプレーができるよう、調子を上げている。
  • 公開練習でも、しっかり自分を追い込んでいた水谷

  • 表情からも充実ぶりがうかがえた丹羽

  • 今大会ではより成熟したプレーを見せたい大島