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2018世界卓球ハルムスタッド大会速報

 韓国戦後のミックスゾーンで、水谷隼は「2008年から2016年まで続いていたメダルを自分たちの代で途切れさせたことを申し訳なく思います。たくさんの人が優勝を期待して応援していただいたのにメダルも獲れなくて申し訳ない」とコメントを残した。大会前に喫した腰の故障の影響もあり、最後まで万全のプレーとはいかなかったが、韓国戦トップで張本が敗れた後、韓国に傾いた流れを引き戻そうと今までにないほど声を出し、戦う姿に胸打たれた。日本男子のメダル獲得の原動力であり続けてきた男を、誰が責められるだろうか。以下は水谷のコメント。

「2番で相手のエース(李尚洙)とやって、すごく接戦になり、最後に勝ちきることができたのは満足しています。4番は最初から最後までレシーブがうまくできなくて、そこでプレッシャーを感じてしまって、サービスの時にも先手が取れなかった。アップ回転のサービスがフォア前に多く来ましたが、それをフォアで打つのかバックで打つのか、どこに打つのか迷ってしまった。うまく判断ができなかった。

 自分がプレッシャーを感じて、弱気になって攻めきれなかった。たまには良いボールがあったけど、それを常に出さなければいけない。イングランド戦もそうだけど、1-2で回ってきて、追い込まれた場面で自分のメンタルがまだまだだった。団体は5ゲームであっという間に終わるので、1ゲーム目を取らなければいけない。韓国は長年当たってきて、今回は負けたけど、勝てるチャンスはあります。

 最近、自分も格下の選手に負けることが多くなってきているので、一からやり直して、リオの時のように団体戦で全勝できるようになりたい。世界の選手は攻めが積極的になっていて、自分が受け身になってプレーしたら負けてしまう。それを跳ね返す力をつけなければいけない。この負けを真摯に受け止め、今の日本にはメダルを獲る力がなかったことをしっかり反省して、一から頑張りたい。張本が1番で相手のエースに勝ってくれるとすごく楽になります。彼も今回は負けたけど、次はやってくれると思っています」(水谷)