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全国高校選手権(インターハイ2018)

敗れた田中に涙はなかった。
むしろどこかカラッとした表情で、結果を受け入れて納得しているように感じた。

「最後のシングルスは悔しいけどやりきれたと思います。相手のパワーを意識しすぎて、細かくやりすぎました。自分の展開にならなかった。相手に打たせてからの展開が得意なのに、自分が打ってしまったのがダメでしたね。状況を整理して、意思のあるボールが少なかった。もっと素早く判断できたら良かった。

 2ゲーム目は最後にリードしたけど、取れなくて3ゲーム目の出足が悪かった。結果的に3ゲーム目は取ったけど2ゲーム目を落としたのが大きい。作戦を考えてきたけど、自分が迷ってしまいました。
 どんなに点数が離れても諦めることは1回もない。今年は世界ランキング100位以内、全日本でランクを目指して頑張りたい」(田中)

そしてベンチの今枝監督は地元でのインターハイを振り返った。
「田中がいないと、団体もダブルスも優勝できていないでしょう。本当に田中が頑張った。寮でもずっと後輩を指導して、チームをまとめてくれている。自分がどう見られているかを常に考えて、どこにいてもしっかりしている。今年は田中のチームでした。毎年、インターハイが近づくと、ドキドキしていましたが、今年はいつ来ても大丈夫だと。それだけ田中がしっかりしていて、ダブルスも加山を引き締めて、意見交換をしていた。
最後にシングルスで優勝して、抱きしめたかったですよ。力があるのに勝たせてやれなかった。内容的には負けていなかったけど、作戦!作戦!と頭で考えずにもっと自分勝手にやれば良かったかな」