準決勝の試合を終え、伊藤が試合を振り返った。
「苦しい試合でした。1本取ることに集中して、先を見ずに目の前の1本を取ろうと考えていました。
私らしい、自分らしいプレーを全部だそうと思ってやりきりました」(伊藤)
先に決勝へ駒を進めた伊藤。2年連続3冠に向けて、微塵の隙きもない。
敗れた早田のベンチに入った石田大輔コーチは「勝負どころでのミスが相手のほうが圧倒的に少ない。ひなが勝負できるところはフォア。それを打たせてもらえなかったし、フォアミドルを徹底的に狙われた。もちろん相手が強いのでフォアを打たせてもらえないのでしょうが、今日は『いれなきゃ』という思いからか、ミスが多かったですね。
サービスも巻き込みを狙い打たれていましたが、3球目で1本入ってしまうから、効いているかもと思ってしまう。でも次は少しでも遅れるとミスしてしまう。なかなか巻き込みを捨てられずに最後まで使ってしまった。
こちらが2点リードできた時でも相手のレシーブで2点取られてリセットされる。レシーブでの展開を変えたかった」とコメント。
ダイナミックなフォアを振らせてもらえず、チャンスメイクのボールも少なかった早田。サービス、レシーブの迷いが大砲の照準を鈍らせてしまった。