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平成30年度全日本選手権速報

●男子シングルス準決勝
水谷隼(木下グループ) −5、8、9、6、6  木造(愛知工業大)

 場内は張本が敗れた後の余韻で、ざわつきが収まらない。そんな中で登場したのは優勝回数9回を誇る元王者の水谷と、前日、張本と組んだ男子ダブルスで優勝した木造。
 1ゲーム目、木造のカウンターがことごとく決まり、水谷はなすすべなし。
 2ゲーム目にようやくエンジンが掛かり始めた水谷が、7−1とリードし、11−8で取り返した。
 3ゲーム目、9−9。お互いが勝負を早めにかけ、あまりラリーにはならない展開へ。10−9から水谷が3、5球目攻撃で得点を決め、11−9で取り、2−1とゲームをリードした。

 4ゲーム目、5−2と水谷がジリジリとリードする。YGサービスを多用し、11−6で3ゲーム連取し、勝利まであと1ゲームとした。一方で木造は1ゲーム目ほどの積極性が影を潜め、やや受けに回っている。
 5ゲーム目、出足から水谷はギア全開。バックのカウンターで木造のフォアを打ち抜き、4−2としたところで木造のベンチがタイムアウトを取ったが、水谷のプレーにブレーキをかけられなかった。木造のフォアの手が届かない「点」を狙い、水谷のバックハンドが突き刺さる。「それが入るか!?」というバックハンドを3連続。一気にマッチポイントを握った。

10−2から10−5になったところで、水谷は大事を取って自らタイムアウト。結局、11−6で水谷は13年連続の決勝進出を決め、10度目の優勝に王手をかけた。

準決勝後、水谷のコメント
「途中からチキータが効いてきて、バックハンドも良くて、ストレートにいけました。フォアの調子があまり良くなくて、その代わりバックハンドが良かったです。やはりぼくがいることで、若手は乗り越えようとしてくれる。まだ若手の壁としていたい。決勝はぼくが勝っても彼(大島)が勝っても、どちらが勝ってもうれしいので、いい戦いができるようにしたい」
  • 13年連続の決勝進出を決めた水谷、V10まであと1勝

  • 「バックハンドが良かった」と水谷

  • 木造は1ゲームを奪うにとどまる

  • 敗れたが初の表彰台を決めた